TOP > monobook > Vol.14 MOLESKINE City Notebook 【「日常」を「旅」に変えるノート】
いつかは「ジョン ロブ」
MOLESKINE

 「MOLESKINE」を使い始めたのは、たしか、5年ほど前に読んだ片岡義男の著書『文房具を買いに』がきっかけだったと思う。MOLESKINEはこの本の中で、片岡氏の愛用品のひとつとして紹介されていた。文房具への愛があふれる小粋な筆致、そして美しい写真とともに。それを読んで自分でも使ってみたいと思い、すぐさま文房具屋に走った。

 以来ずっと、取材用のノートはMOLESKINEと決めている。マティス、ゴッホ、ヘミングウェイらが愛したというストーリーもさることながら、私がMOLESKINEを使い続けるのは、ノートとしての実用性が抜群に優れているから。ラフに扱ってもビクともしない頑丈さ、めくりやすく書きやすい適度な厚さの紙質、そして歴史と伝統を感じさせる重厚な見た目。どれをとっても申し分なく素晴らしい。値段が(ノートとしては)やや高価なことを除けば、MOLESKINEを超える実用性を備えたノートを私は知らない。

MOLESKINE

 また、用途に応じた豊富なバリエーションが用意されていることも、MOLESKINEの魅力のひとつ。サイズや罫違いのノートから、ワークスタイルにあわせて選べる各種ダイアリーまで、充実したラインナップが展開されている。そこに昨年、新たなシリーズとして「City Notebook」が加わった。これは1冊の中にひとつの都市の地図、路線図、そして自由に書き込めるメモなどが綴じられた、言わば「自分で作り上げていく、自分だけのガイドブック」。訪れたいポイントを事前にチェックしておくも良し、気に入ったお店をマーキングしておくも良し、あるいはフリースペースに旅先の思い出を綴るも良し、そんな様々な使い方が楽しめるシリーズだ。

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MOLESKINE

ヨーロッパとアメリカの各都市、そして香港、北京に続いて登場した「City Notebook TOKYO」「City Notebook KYOTO」。都市の全体像がわかる「キーマップ」とそこからさらに詳細表示した「ゾーンマップ」、自由に書き込める余白ページ、ジャンル別に分類できるインデックス、ミシン目で切り離せる紙片のページほか、全228ページが糸綴じ製本方式の丈夫な想定で仕上げられている。裏表紙の内側には折り畳み式のマチ付きポケットを装備。
9×14cm。各¥2,940

MOLESKINE

定番のノート、そして今回紹介した「City Notebook」のほか、MOLESKINEはダイアリーも充実している。2009年版から「ウィークリーバーチカル」と「マンスリーノートブック」が新たに仲間入り。まだ2009年の手帳が決まっていない人は、こちらもぜひチェックを。

[問い合わせ先] カファ TEL.03-5459-5393 http://www.moleskine.co.jp/




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