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見た瞬間に、目が釘付けになった。それほどハーマンミラーのリーフライトは、見る者をハッとさせる美しさを備えている。 |
このリーフライトは、アメリカのオフィス家具メーカー
<ハーマンミラー>
初の照明製品として昨年2007年末に発表された。“リーフ”という名の通り、そのデザインモチーフは植物の葉。2枚のブレードは可動式となっており、ご覧の通り自由に角度を調整することができる。 |
私見だが、前衛的でモダンなデザインのライトは主張が強すぎるあまり、部屋の中で浮いてしまう場合が少なくない。しかしこのリーフライトは、非常に大胆なデザインにもかかわらず、空間に置いたときのイメージが湧きやすい。また、アルミという無機質な素材を用いているが、冷たさはまったく感じない。それも、ねじりを加えた独特の曲線美を持つ有機的な形状ゆえだろうか。 |
とまあ、そのデザイン性ばかりに目が向きがちだが、実は機能面における革新性にこそ、リーフライトの本質がある。その最大の特徴が、光量のみならず色温度の調整ができること。ブレードの角度とあわせて光量と色温度を調整することによって、読書に最適な明るい光にもなれば、くつろぎの空間にふさわしい間接照明にもなる。
この色温度の調整は、ベース部分の溝に沿って指を滑らせることでおこなう。その操作性も、実にユニークかつ優雅である。
さらに、LEDを用いているゆえ消費電力も低く、環境を配慮した素材を用いるなど、いまの時代性も反映されている点も見逃せない。
目を見張る美しさと、ライトとしての優れた機能性、そして時代を反映した環境性能。これらすべてを兼ね備えたリーフライトは、まさにインテリアライトの新境地と言えるだろう。 |
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