TOP > monobook > Vol.02 ベルルッティ ウルティマ・コレクション【大人になったらベルルッティ】
  大人になったらベルルッティ  
  私の足元は、ほぼ100%スニーカー。ブーツにはあまり興味がないし、革靴も冠婚葬祭で年に数回履く程度。とはいえ、いわゆる「高級靴ブランド」に興味がないわけではない。一応、所有もしている。いまはたまたま、そういうスタイルをしていないだけ。10年後、20年後になったら、毎日革靴ばかり履いている……かもしれない。実際、ピカピカに磨き上げられた「いい靴」は、眺めているだけで飽きないもの。私自身、ふと思い立ち、たまにしか履かない革靴を引っ張り出してきては、ブラシを掛け、クリームを塗り込み、一人悦に入っている。端から見たら、怪しい光景かもしれないが。
さて、前置きが長くなったが、そんな私が「いつか履いてみたい」と密かに思っている靴がある。それが「ベルルッティ」だ。ベルルッティは、1895年に創業したフランスのシューズメーカー。100年以上の歴史を持ちながら、それに甘んじることなく、新しさと創造性に満ちあふれた靴を絶えず生み出し続けている。
私が思うに、ベルルッティの最大の魅力は、その「革の質の高さ」にある。同社が「ヴェネチア・レザー」と呼んでいるその革は、非常に深みのある独特の色合いが特徴。同じ茶色でも、場所によって濃淡が微妙に異なり、しかもそれがエレガントなフォルムと相まって、なんとも言えない美しさを醸し出している。
ベルルッティ
  数あるラインナップのなかで、個人的なベスト1は、「ウルティマ」というコレクション。ベルルッティはアウトソール(靴底)にレザーを使用しているものが多いが、このコレクションではラバー(ゴム)のソールを採用。多少の雨でもガンガン履けるし、カジュアルなスタイルとの相性も抜群にいい。デイリーユースとしての実用性を考えたら、非常に魅力的なモデルだと言える。  話は変わるが、数年前、とある著名なクリエイターの「愛用品」を取材した際、彼は「靴」に関してこう言い放った。「大人になったら、ベルルッティでしょ」。そのクリエイターはラフなスタイルを好み、普段はほぼスニーカー。しかし「ここぞ」というときは、お気に入りのベルルッティで足元を固めるという。当時はふむふむと聞き流してしまったが、ようやくいまになって、その言葉の意味がわかった。いや、厳密には、私自身はまだ履いていないので、本当に理解しているわけではないのだが……。
いずれにせよ、いつかはベルルッティが似合う大人の男になりたいものである。
ベルルッティ   ベルルッティが独自に開発したオリジナル・ラバーソールを採用。ドレスシューズの美しさとデイリーユースにふさわしい実用性を兼ね備えた1足だ。

¥134,400
ベルルッティは靴のみならず、バッグや手帳などの革小物も展開している。味わい深い革の色味と風合いはベルルッティならでは。
バッグ・コレクション/メッセンジャーバッグ「ランスウシオン」(W37×H28×D10cm)¥258,300、革小物コレクション/手帳「アジェンダ」¥43,470、「レフィル」¥3,360
  [問い合わせ先]
ベルルッティ・インフォメーション・デスク Tel.0120-203-718 http://www.berluti.com/
 



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