大人のこだわりモノ選び　dyson /FERIC



「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」というキャッチフレーズで知られるイギリスのメーカー、ダイソン。同社独自のサイクロンテクノロジーが生み出す強力な吸引力や、その個性的かつ美しいデザインは、おそらく多くの方がご存じのことと思う。すでに愛用している人も多いだろうし、次に掃除機を買い換えるならダイソンと決めている人も少なくないかもしれない。また一方で、そこまでパワフルで大仰な掃除機は要らない、掃除機は簡素なもので十分、と考えている人もいるだろう。実は私もそのひとりだった。この「DC24 motorhead」に出会うまでは。

「DC24 motorhead」は、同社から新たにリリースされたアップライト型と呼ばれる縦置きタイプの掃除機だ。従来のキャニスター型よりも取り回しが良く、なにより収納のしやすさと省スペース性が大きな魅力。ダイソンの掃除機は部屋にポンと置いておくだけで絵になるデザイン性の高さが特徴だが、使わないときの美しさは、縦置きタイプのほうがはるかに上のように思う。なおかつ収納場所をとらないので、より日本の住宅事情に適しているのではないだろうか。私のように従来のキャニスター型に抵抗があったような人でも、一度実物を見てみれば、これなら部屋に置けると思えるはずだ。

繰り返しになるが、ダイソンのデザインは美しい。ただし個性的でもあるがゆえに、好き嫌いは分かれると思う。この「DC24 motorhead」も例外ではない。価格も決して安くはなく、実売価格で７万円近くする。以上のことを鑑みると、決して万人におすすめできるものではない。しかし、このフォルムにグッと来た人にとって、間違いなく「買い」のモデルであると断言できる。ダイソンのデザインと性能は唯一無二のものであり、他に類するものがないのだから。