TOP > monobook > Vol.08 LAMY【ラミー×深澤直人】
ラミー×深沢直人
  筆記具は「ボールペン」が一番だと思っている。最近は万年筆人気も復活しているが、個人的にはどうも好きになれない。書き味や耐久性はさておき、あの大仰な佇まいに漂う“オトコのこだわり感”に抵抗を感じてしまうのだ。仕事の打ち合わせなどで万年筆を使っている人を見ると、「どうだ、俺ってこだわりのあるオトコなんだゼ」というオーラを痛いほど感じて気が滅入ることがある(もちろん、なかには万年筆が似合う人もいるし、自分もいつかは万年筆が似合う男になりたいと思うのだが)。

  私が日頃愛用しているボールペンは、安からず、高からずという絶妙な価格帯、具体的には1,000円から3,000円あたりのもの。これくらいが普段使いにはちょうどいいのではないか?100円前後のチープなものだと頼りがない感じがするし、かといって1万円を超えるものだとこれまた大仰な印象で“こだわり感”が強すぎると思う。それに、私はよく物をなくす。高いものなら大切にするといえば、たしかにそうなのだが、それでもなくすときはなくす。大枚叩いて買った1本を失ったときのダメージは果てしなく大きい。たかだかペン1本に1万円を超えるお金は払いたくないのが本音だ。では、そこそこの値段でそれなりに威張りの効くボールペンはないものか? そんな問いに対する私の現時点での結論は、ドイツの「ラミー」というブランドだ。
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LAMY noto

昨今のプロダクト界を賑わす話題のデザイナー、深澤直人氏によるデザイン。ラミーにとって初のアジア人デザイナーの起用だという。マットでありながらスムーズな質感のボディは、ほどよい太さと三角形の形状で握りやすさを実現。ブラック、ライトグレー、オレンジ、ライトブルー、ブラック×シルバーの5色展開。各¥1,470(ブラック×シルバーのみ¥1,890 )

ラミー サファリ ローラーボール

(下)ロングセラーの定番モデル「ラミー サファリ ローラーボール 」(¥3,150)と、(上)デザイン界の巨匠リチャード・サッパーが手掛けた「ラミー ダイアログ1」(¥26,250)。シンプルで飽きの来ないデザイン、そして先鋭的で力強いデザインという対照的な2本だが、そのどちらにもドイツ的な機能主義に基づく崇高な哲学が垣間見える。

【お問い合わせ】 日本シイベルヘグナー株式会社 消費財事業部門 カスタマーサービス TEL:03-5441-4515 http://www.lamy.jp/




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