大人のこだわりモノ選び　着実な進化 Apple iPod nano /FERIC



iPodファミリーの中でもスリムなボディが特徴の「iPod nano」がモデルチェンジを遂げた。先代との大きな違いは、カラーバリエーションが大幅に増えたこと。今回のラインナップは全９色。イエローやピンクといったヴィヴィッドなカラーのほか、シックなシルバーやブラックも用意されている。　また、ボディデザインは側面が緩やかにカーブしたフォルムに変更され、見た目にも体感的にも「薄さ」をより強く感じられるようになった。もちろん、薄ければいいというものではないが、ディスプレイ（従来のプラスチックからガラスに変更）やクリックホイールまでボディにあわせてカーブしていることもあり、手に持ったときの感触がとても心地よい。このあたりの感覚的なデザイン処理のうまさは、「さすがアップル」と唸らせるものがある。

先代との違いは外観だけではない。画面を傾けると画面が横向きに切り替わる「加速度センサー」や、手に持ってシェイクすると曲がシャッフルされる機能など、随所にさりげなく使い勝手の向上がなされている。先代と比べて劇的な変化ではないが、着実な進化が見て取れる。　そんなわけで、なかなかに魅力的な新しいiPod nanoだが、さて自分なら何色を選ぼうかと悩み始めたところで、ふと我にかえる。待てよ、すでに私の家には、iPod shuffleとiPod touchが各１台、普通のiPodとiPod nanoが各２台、そしてiPhone 3Gと、計７台のiPodがあるではないか。アップルは私に何台のiPodを買わせれば気が済むのだろうか？（笑）