TOP > monobook > Vol.09 TUMI『受け継がれるヘリテージ』
ラミー×深沢直人
TUMI alpha
  重厚なレザー系か、軽やかなナイロン系か。ビジネスマンの鞄選びは、このふたつに大別されると思う。どちらが良い悪いではなく、単純に好みの問題だが、個人的にはナイロン系が好みだ。見た目の軽快さもさることながら、実際ナイロンのほうが圧倒的に軽く、実用面でも優秀。重い鞄を持ち歩くと肩も凝るし、なにより気持ちまで重くなってしまう。やはりバッグは軽いに越したことはない。

 今回は数あるナイロン製の鞄のなかから、あえて「トゥミ」をピックアップした。あえて、と言ったのは、その存在があまりにもメジャーだから。超高密度のナイロンに特殊なコーティングを施し、撥水加工の裏処理をしたバリスティックナイロン製のバッグで有名なこのブランドは、優れた機能性と上品なデザインを備え、丸の内や六本木など高感度なビジネスマンから熱烈な支持を受け続けている。おそらくFERIC読者にも愛用者が多いのではないだろうか。
ALPHA/オーガナイザー・ポートフォリオ・ブリーフ
 さて、なぜ今回トゥミをピックアップしたかというと、トゥミのヘリテージともいえる往年のデザインを現代に蘇らせた新コレクション「ALPHA」がリリースされたから。トゥミはここ数年ラインナップを拡充し、様々なコレクションを展開してきたが、個人的には昔のデザインのほうが圧倒的に好きだ。男らしく無骨ながらもどこかエレガントさを感じるフォルム、そして同社のアイコンとも言える4つポケットとU字型ファスナー……トゥミと言えば、やっぱりこれだ! しかも昔とまったく同じというわけではなく、素材やディテールなど随所に改良が加えられているという。
ALPHA/エクスパンダブル・オーガナイザー・コンピューター・ブリーフ
  トゥミ自体が存在としてメジャー過ぎるがゆえに、ヒネリがないと見る向きもあるかもしれない。しかし、ナイロン素材で見た目も使い心地も軽快なのに、エグゼクティブに相応しいステイタス性とラグジュアリー感も備え、なおかつ実用性も耐久性も抜群、そんなあらゆる要素を満たすビジネス鞄が、果たして他にあるだろうか? 誰がなんと言おうが、いいものはいい。そう素直に認め、デイリーで愛用し続けたい傑作だと思う。
LAMY noto

 バリスティックナイロン製ラゲージの発表から25年目となる今年の春にリリースされた「ALPHA」。FXT素材のバリスティックナイロンは、より軽量で耐久性に優れたものへとアップデートを遂げている。写真のビジネス向けブリーフほかホイール付きラゲージやダッフルなど様々なタイプを展開。左のブラウンは7月下旬登場の新色。
左:ALPHA/オーガナイザー・ポートフォリオ・ブリーフ[H32×L42×D9]¥50,400
右:ALPHA/エクスパンダブル・オーガナイザー・コンピューター・ブリーフ[H32×L43×D15cm]¥65,100


[ 問い合わせ先 ] トゥミ・カスタマーセンター TEL.0120-006-267 http://www.tumi.com



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