エントランスに入った瞬間、主役気分になれるレッドカーペットと、期待に心躍るきらびやかなステージが目を引く。人造大理石に特注のラメを散らした、足下に宇宙が広がるような床、ハリウッドライクなスポットライトなど、照明、空調、音響設備はさすが内装費4億円を投じただけの豪華な造り。支配人の米澤氏は「これまで日本になかった五感をフルに使って、究極の快楽を味わうスタイルをお楽しみ下さい。」と店のコンセプトを説明する。
水野料理長は「素材に込められた様々な思いをお客様に伝えたい」という。旬の素材に合わせたメニューを提供し、その食器や盛り付けもアーティスティックだ。また9Fのバーフロアのテーマは「ジェームズ・ボンド」であり、誰もがボンド、ボンドガール気分で楽しめるお店。9F支配人の鈴木氏は「シガーに合わせた飲み物、シガーに合わせた料理なども提案していき、さらにそこに合わせた音楽やショーをお楽しみください。」と語った。
この店の最大の特徴であるダンスショーは「貴族の晩餐」「毎日がアカデミー賞」をテーマに、食事を味わいながら料理一皿一皿のイメージに合わせたダンスショーを楽しむことが出来るというもの。料理とショー(ダンス、音楽、コスチューム、照明等)を演出するというコンセプトのレストランは日本初。10F、9Fのフロアのコースメニュー(10皿)のそれぞれの料理ごとにその料理に合わせた約3分間のダンスショーが繰り広げられる。ポーランド、アルゼンチン、ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブラジル、ニュージーランドなど世界各国からのダンサーが集まり、料理に合わせて、サルサ、サンバ、バレエ、タンゴ、フラメンコ、ルンバなどのダンスを披露する。ゆったりと料理を楽しみながら、妖艶なダンスに酔いしれる、極上の夜を赤坂で体験してはいかが。
Photo&Text:Takamasa Wada