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ボーム&メルシエ『ウィリアム・ボーム コレクション』


  16世紀よりスイスのボーム・レ・ボワに居を構えたボーム家。このボーム家が、現在の高級時計メーカー〈ボーム & メルシエ〉のルーツ。1830年代に同一族は、〈ボーム兄弟社〉という社名で、本格的な時計の製造を開始。以降、今年で178年という長きにわたって、時計を作り続けてきているのです。


ボーム&メルシエ『ウィリアム・ボーム コレクション』  創業当初は宝飾時計で評価されましたが、ストップウォッチ+積算機能を備えるクロノグラフの開発も行い、メカニカルの分野でも頭角を現していきます。19世紀半ばには、万国博覧会で6個のメダルを獲得。このことは、技術力の高さを知らしめるエピソードの1つです。

  そして1912年。ボーム家当主であるウィリアム・ボームは、芸術をこよなく愛するビジネスマンのポール・メルシエと出会います。共同事業をスタートした2人は、社名を〈ボーム & メルシエ〉とし、’20年代には写真のニューモデル〈ウィリアム・ボーム コレクション ウルトラ-シン〉の原点であり、同社を象徴してきた〈ウルトラ-シン〉のルーツアイテムを発表します。

  ’40年代には、ブレスレットウォッチという新ジャンルを開拓して脚光を浴び、’65年には当時の自動巻きとしては最も薄いムーブメントを発表。さらに’71年にはトロノソニック式というクオーツ時計を開発。総合的な技術力でも他社を圧倒してきています。

  現在では洗練されたスクエアケース・モデル〈ハンプトン〉、12角形のベゼルを有する〈リビエラ〉、クラシカルなラウンドケース・モデル〈クラシマ〉シリーズなど充実。ヨーロピアンテイストに溢れるオーセンティックな各シリーズは、「品質と価格のバランスがいい」という評価と共に、欧州をはじめとして各国で人気があります。トップモデルらを魅了するなど、ファッション界でも人気があります。

  さて、写真の〈ウィリアム・ボーム コレクション ウルトラ-シン〉ですが、前述のように’20年代から続く、同社のお家芸を継承したモデルといえます。厚さが、わずか2mmの手巻きムーブメントを搭載。ダイヤル内周に、パニエー・ルギヨシェ装飾をあしらったオーセンティックな逸品。〈ウィリアム・ボーム コレクション レトログラード〉と共に、178本の世界限定です。なお国内未入荷となっていますが、〈ウィリアム・ボーム コレクション〉には、トゥールビヨンも用意されています。

ボーム&メルシエ『ウィリアム・ボーム コレクション ウルトラ-シン』   ウィリアム・ボーム コレクション ウルトラ-シン
ケース径41mm。 厚さ5.8mm。18K レッドゴールド・ケース。手縫いのブラウンアリゲーターレザー・ストラップ(18K レッドゴールド ピンバックル付き)。
Cal.WB-UT001(2万1600振動)。手巻き。パワーリザーブは40時間。シルバーダイヤル(パニエール装飾)。アプライドの18K RGバーインデックス。裏蓋には、ウィリアム・ボーム コレクションとシリアルナンバーを刻印。サファイア風防。日常生活防水 。2008年9月発売予定。142万8000円。

ウィリアム・ボーム コレクション レトログラード   ウィリアム・ボーム コレクション レトログラード
レトログラードとは、最後の数字及びインデックスを指した針が、瞬時に0位置まで帰針するギミックのこと。このモデルの6時位置では、秒針が30秒ごとに弧を描くように左右に触れるレトログラードセカンドを表示。12時位置に設けられたダブルウィンドウのビックデイト表示が、レトロ感を演出。シースルーケースバックの外周には、限定商品の証“ウィリアム・ボーム コレクション”とシリアルナンバーを刻印。こちらも178本世界限定。ケース径41mm。18K レッドゴールド・ケース。手縫いのブラウンアリゲーターレザー・ストラップ(18K レッドゴールド ピンバックル付き)。Cal.La JouxPerret 3533(2万8800振動)。自動巻き。パワーリザーブ は42時間。シルバーダイヤル。パニエール装飾。アプライドの18K RGバーインデックス。12時位置でビックデイト表示。6時位置にレトログラードセカンドを配置。裏蓋にはシースルーケースバック、ウィリアム・ボーム コレクションとシリアルナンバーを刻印。サファイア風防。日常生活防水。


(問)ボーム&メルシエ
フリーダイヤル 0120-07-1830
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。