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ジャン・メレ&ギルマン【オラ ムンディⅢ】


ビッグフェイスとなったジャン・メレ&ギルマンのニュー・ワールドタイマー   スイスの新進高級時計ブランドである〈ジャン・メレ&ギルマン〉は2000年、父方と母方双方が時計史に名を残す名門一族の末裔であるセザール・ジャン・メレ氏によりジュネーブに設立されました。


  かつてインタビューに応じてくれたジャン・メレ氏によると、氏の父方に当たるジャン・メレ家は1766年に、時計をはじめ7連発拳銃の切削工作機械を発明したジャン・アンリ・メレを輩出しており、その後1800年代には、シルヴァン・ジャン・メレが、時計のアンクル式脱針調速機構、高い精度を誇るクロノメーターの製作を行ったそうです。そして氏の父であるアンドレ・ジャン・メレ氏は、ル・ロックル(スイス)の時計学校で教職に就いていたといいます。

ジャン・メレ&ギルマン【オラ ムンディⅢ】  また、母方のギルマン家は、ヴィクトリア王朝時代の科学者の家系であり、中国皇帝に献上した高級時計ブランド「ボヴェ」を手掛けたボヴェ・フルリエ家の末裔。

  こうした名門双方の血を引くジャン・メレ氏自身はスペインのバレンシアで生まれ育ち、両親のジュネーブ移住に伴って12歳でスペインを離れ、21歳でエンジニアとしてアフリカへ渡り、その後ジュネーブ大学で財政学を学び、かねてから関心を持っていた時計デザインに着手。前述のように1999年に自らの時計ブランド勃興に至ったわけです。

  そんな氏が手掛けるだけに、〈ジャン・メレ&ギルマン〉のデザインには、建築デザインの中心地であるバルセロナを彷彿とさせる精緻さが見て取れるような気がします。さらに氏は親日家であり、かつて「ジャン・メレ&ギルマンの特徴を一言でいうと、スパニッシュ&ジャパニーズ・ミックス」と述べていました。

  サッカー通としても知られるセザール氏だけに、試合観戦をより楽しめるようにと、45分計を備えたスタイリッシュなクロノグラフも開発しています。

ジャン・メレ&ギルマン【オラ ムンディⅢ】  さて、写真のワールドタイマーの最新作〈HORA MUNDI Ⅲ〉ですが、モデル名のHora Mundiとはラテン語で「Hora」(時間)、Mundi(世界)を意味します。世界各都市の時間を知らせるワールドタイマー機能を備え、シリーズⅠ、Ⅱとは異なり、ケースサイズも44mmと大きくなり、ダイヤル全体を使って主要都市名が表記されています。アラーム機能も搭載されており、時間管理にも一役買ってくれるでしょう。ダイヤル中央にセットされたJMGのロゴが回転するユニークな意匠にも注目です。

“AROUND THE WORLD” COLLECTION
HORA MUNDI Ⅲ
オラ ムンディⅢ

ケース径44mm。3気圧防水。ムーブメントは、Cal.(キャリバー)JMG1999R/1153搭載。パワーリザーブは42時間。ワールドタイマー。アラーム機能。自動巻。18KPGケース。ハンドステッチクロコダイル・ストラップ。世界限定50本。477万7,500。

栄光時計株式会社 ブランドエージェント事業部
Tel : 03-3839-3307
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。