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ボヴェ スポーツスター・トゥールビヨン・サグアロ


  ボヴェは1832年、エドワール・ボヴェによりスイス・フルリエで創業(現在の本社所在地はスイス・ジュネーブ)。18Kゴールドケースにエナメルやパールによる豪華な装飾を施した懐中時計は1855年、パリ万博で金賞を獲得しています。この受賞によりボヴェの作品は、時の皇帝をはじめとする清の権力者らに求められるようになり、同国では「ボヴェ」という名称が時計を意味するまでになったとされています。


ボヴェ スポーツスター・トゥールビヨン・サグアロ

  時は流れて1994年、創業当時の意匠などを引き継ぐ現在のボヴェが再興。往年の懐中時計を彷彿とさせる華麗なリストウォッチが1997年、世界時計博こと「バーゼル・ワールド」に展示されて話題を呼びました。

ボヴェ スポーツスター・トゥールビヨン・サグアロ  現在のボヴェは年産約2,000本の少数生産に徹し、オリジナル・オーダーに応えられる態勢を図っています。ボヴェ傘下の「ディミエ1738社」で3,000点に及ぶパーツの生産・加工・最終組立からダイヤル製造、ジュエルセッティングまでを実施。2011年には、すべてインハウス製造に切り替わる予定だといいます。製品はエレガントな「フルリエ」と、スポーティな「スポーツスター」の2ライン。そして2009年の今年、そのスポーツスター・コレクションより、ライン初のトゥールビヨンとしてお目見えしたのが、ご覧の『スポーツスター・トゥールビヨン・サグアロ』です。

  ケース型40㎜、45㎜、51㎜の3サイズがラインナップされ、各100本ずつの世界限定。マテリアルとカラーリングのコントラストが最大の魅力。ボウ、リュウズ、ベゼル、ケースバック、尾錠は18KRG(ローズゴールド)。ケースサイドは、ブラックPVD仕上げのチタニウムを採用。職人技による精巧な装飾が施されたダイヤルを備え、これまたすべて手作業で行われたブラックPVDのデザイン装飾の下から精緻なムーブメントを見ることができるのです。アーティスティックなダイヤルデザインと、トライアングル型の時・分針とインデックス(スーパールミノヴァを採用)は、幾何学模様が特徴であるアールデコスタイルを表現。と同時にボヴェの象徴ともいえるロータスフラワーを連想させます。

Bovet
スポーツスター・トゥールビヨン・サグアロ

ボヴェのムーブメント工房「ディミエ1738社」による100%インハウス製造のCal.13BA05を搭載。このムーブメントには、同工房のウォッチメイカーによりコート・ド・ジュネーブ装飾が施され、精密な手彫り装飾を施した22Kゴールド・ローターを搭載。自動巻。2万1,600振動。300m防水。オープンフェイス文字盤(ブラックPVDベース+サファイア)。9時位置には、7日間のパワーリザーブ計を配置。スポーツスター・ボヴェ型トゥールビヨン・ケージ。18KRG(5N)/PVDチタニウム・ケース。無反射コーティング仕様の両面サファイア風防。アリゲーター・ストラップ。40㎜ケース・モデル1,417万5,000円、45㎜ケース・モデル1,470万円、51㎜ケース・モデル1,522万5,000円。世界限定各100本。2009年6月発売予定。

(問)ボヴェ ジャパン
℡03-5472-1822


松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。