
世界的な不況下にあって、逆に国内でもユーザー数を増やすなど、人気絶好調なのがタグ・ホイヤー。その中でも、時計好きのモータースポーツファンといった男性たちから、熱い視線を浴び続けているのがカレラシリーズです。この定番人気シリーズ初のデイデイト仕様「カレラ自動巻 クロノグラフ タキメーター デイデイト」が今年12月、満を持して国内発売となります。
今春の世界時計博こと「バーゼル・ワールド2008」で発表され、マスコミやバイヤーの視線を釘付けにしたそのワケは、従来のカレラシリーズのケースサイズ(41㎜)より大ぶりとなり、メカニカル機構で100分の1秒まで計測できるハイスペックモデル『キャリバー360』(2005年発表)の意匠に通じるダイヤルデザインのかっこよさにあります。そのダイヤルカラーも、シックでオンタイムでも違和感なく着けられるブラック、オーセンティックなシルバーと、深みのある美しさが魅力のブラウンの3色から選べるのです。高温多湿な日本の夏場にも最適のブレスレットと、大人の色気を演出するアリゲーター・ストラップの2つのバリエーションが用意された点も高ポイント。どちらをセレクトするかは、あなたの好みとライフスタイルによります。
そんなタグ・ホイヤー「カレラ」シリーズの歴史について。モータースポーツ・ファンはご存じの通り、同シリーズは、パンアメリカン・ハイウェイのメキシコ区間開通を記念、1950年代に開催された歴史ある公道カーレース、「ラ・カレラ・パンアメリカーナ・メキシコ」を称賛したアイテムです。
シリーズ自体の歴史も同年代までさかのぼり、タグ・ホイヤー4代目当主であるジャック・ホイヤー氏(現名誉会長)が、高度な技術を駆使するレーサーのための精密計器として開発に着手。こうして初代「カレラ」が完成したのは、64年のことでした。このアイテムはモータースポーツのプロフェッショナルらに愛用されるなど大きな成功を収め、アンティーク市場でも注目を集め続けてきたのです。
そして96年、タグ・ホイヤーは初代カレラのオリジナルデザインに忠実に復刻。モータースポーツの本場イタリアでの発表イベントには、シューマッハやイクスらといった大物F1レーサーも駆けつけ、これまた大きな話題を呼びました。その後、バリエーションの変遷を経て、写真の最新作に通じる「縦3つ目系クロノグラフ」の王道を極めたのが、2004年に発表された「カレラ自動巻 クロノグラフ タキメーター」でした。スタイリッシュなダイヤルデザインは現在のニューモデルに通じるものがあり、国内でも若い時計ファンを中心に、その人気を不動のものにしたのです。
【SPEC】
3時位置にデイデイト(曜日、日付)表示窓。ケース径は43mm。ダイヤルカラーはブラック、シルバー、ブラウン。タキメーターをセッティングしたベゼル。両面反射加工を施したサファイア風防。シースルーバック(トランスペアレントのサファイア仕様)。100m防水。ムーブメントはCalibre16(スイスETA社7750ベース)。自動巻。SSケース。SSブレスまたは、アリゲーターストラップ。セーフティ・プッシュボタン付きソリッドスチール・ホールディングクラスプ。2008年12月発売予定。価格:各44万1000円。
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン
タグ・ホイヤー ディヴィジョン
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