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Louis Vuitton「TAMBOUR」


  創業者ルイ・ヴィトンが1854年、フランス・パリにオープンした旅行鞄専門店は、時代とともに交通手段が発展していく中で、次々に画期的なデザインを生み出し、日常的に旅を楽しむ上流階級から、たちまちのうちに支持されるようになります。本国のみならず、アメリカやイギリスでも早々に成功を収めました。


  3代目のガストン・L・ヴィトンの時代には車社会の到来、いわゆるモーターリゼーションに即し、飛行機での旅にも最適な、さらにソフトかつ軽いバッグの開発に取り組み、旅行鞄のトップブランドに登り詰めます。

  旅と歓びを謳歌するための、人生の必需品であるリストウォッチを、こうしたルイ・ヴィトンが製品化することには必然性がありました。1987年には、仏の高級洋酒メーカーであるモエ・ヘネシーと<LVMH>グループ(LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)を作り、その傘下に歴史も実力も知名度も備える一流時計メーカーを加えて、スイスのラ・ショー・ド・フォンに時計の自社工場を設立。こうして2002年、ルイ・ヴィトン初のリストウォッチ・コレクション<タンブール>を発表するに至ります。



  ちなみに<タンブール>(フランス語でドラムの意味)には、16世紀のヨーロッパで、初めて作られたドラム型時計へのオマージュが込められています。そのディテールですが、ラグジュアリーでモダンな印象のインデックス・バーと数字は、すべて職人のハンドワークによって仕上げられ、風防はサファイア製で傷がつきにくく、反射防止加工が施され、水深100メートルまでの防水性能を備えています。そしてベルトのステッチには、ルイ・ヴィトンならではのクラフツマン・シップを注いだ処理が施されています。というのもベルト・エンドのステッチは、ルイ・ヴィトンのハード・トランクのハンドルを思わせ、二枚重ねのカーフスキン製のベルトはナチュラル・レザーの感触を活かした、まさにルイ・ヴィトンらしい仕上がり。ベルトのバックルにはLouis Vuittonの刻印があり、バックルを閉じた状態で、サイズ調整が可能と利便性にもすぐれます。

  そして今回、ご覧のように新色の<タンブール シルバーダスト>がタンブール ラインに加わりました。 発売当時、タンブールのブラウンの文字盤は、モノグラム・キャンバスのカラーを彷彿とさせるものでしたが、そこにネイビーブルーがアクセントとなったシルバーダストカラーが新たに登場したのです。光輝くシルバーとエレガントなネイビーブルーの斬新な組み合わせが、不朽であるルイ・ヴィトンのスピリットを感じさせます。シルバーダストの文字盤と、ネイビーブルーのアリゲーターレザーのベルトが象徴的なこのシリーズ。機械式ムーブメントを搭載した<タンブール オトマティック GMT シルバーダスト>は、ローカルタイムと任意のもう一カ国の時間を表示する24時針付きなので海外旅行の際にも活躍してくれることでしょう。

  ■タンブール GM シルバーダスト
ケース径39.5mm。SSケース。シルバーダストカラー・サンレイエフェクトダイヤル。ネイビーブルーのアリゲーターベルト。100m防水。時、分、秒、日付を表示。ムーブメントはETA 255.461。クオーツ。
29万9,250円

  ■タンブール オトマティック GMT シルバーダスト
ケース径39.5mm。SSケース。シルバーダストカラー・サンレイエフェクトダイヤル。ネイビーブルーのアリゲーターベルト。100m防水。時、分、秒、日付を表示。GMT機能付き。ムーブメントはETA2893.2。自動巻。毎時28,800振動。パワーリザーブは42時間。
37万2,750円。

  ■タンブール オトマティック クロノグラフ GM シルバーダスト
ケース径41.5mm。SSケース。シルバーダストカラー・サンレイエフェクトダイヤル。ネイビーブルーのアリゲーターベルト。100m防水。時、分、秒、日付表示のクロノグラフ。ムーブメントはETA 2894.2。自動巻。毎時28,800振動。42時間パワーリザーブ。
60万9,000円。

(問)ルイ・ヴィトン カスタマーサービスセンター
℡03-3478-2100
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。