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ブレゲの功績を継承するオーセンティック・モデル【ブレゲ クラシック7137】


  高級時計ブランド「ブレゲ」の歴史は、トゥールビヨンの発明などで知られる天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲが、パリにブティックを開設した1775年に遡ります。氏は1780年、33歳のときに時計の自動巻メカニズムを発明。携行時の衝撃を吸収する装置をはじめ、ゴング式のミニッツリピーター、ヒゲゼンマイなどを開発していき、「近代時計史を2世紀早めた」と称賛されています。時計通ならご存じの通り、収縮が真円に近く、精度の安定を保つことができる、そのヒゲゼンマイには、「ブレゲ ヒゲゼンマイ」と氏の名称が付けられています。意匠面においても、先端に円形のポイント付きで青焼きされた「ブレゲ針」は、高級時計においてポピュラーな存在に。


ブレゲ クラシック7137  こうした氏の技術面、意匠面の粋を集めたモデルが、フランス王妃、マリー・アントワネット自らのオーダーにより完成したブレゲの超複雑時計でした。

  1823年、創始者であるブレゲ氏死去。経営権の変遷を経ながら1970年代を迎え、「ブレゲ」ブランドは仏の5大ジュエラー〈グランサンク〉の1つ、ショーメが獲得します。このとき、往年のトゥールビヨンを、腕時計サイズに縮小して製品化を実現できたのが、ブレゲの再来といわれる時計師のダニエル・ロート氏の功績です。

  さらに新生ブレゲは、スイスのムーブメント・ファクトリーであるヌーベル・レマニア社を吸収。永久カレンダーを組み込んだコンプリケーションなどを続発、時計に関心を持つ各国の富裕層たちの間で話題になります。

ブレゲ クラシック7137  そして’99年には傘下のレマニア社と共に、スイス時計界の巨大コングロマリット、スウォッチグループの一員に。経営基盤がより安定したことにより、過去の偉大な功績を現代に蘇らすことなどに拍車がかかりました。

  ここで紹介する、写真の〈クラシック Ref.7137〉は、2008年の世界時計博〈バーゼル・ワールド2008〉で発表されました。ケースと同じ貴金属素材で作製された文字盤に施された手彫りギヨシェ、ブルースチールのブレゲ針といったように、ブレゲの歴史や、月の位相を表示するムーンフェイズといった機構面などを継承しています。

  シックなデザインながらも見る人が見れば一発で〈ブレゲ〉とわかります。それでいて主張し過ぎない。オーセンティックさが最大の魅力です。

【SPEC】
Cal.502.3DR1。銀色仕上げ18Kゴールド製ダイヤル(手彫りギヨシェ模様)。ムーンフェイズ(2時位置)。日付表示(6時位置)。45時間パワーリザーブ・インジケーターは10時30分位置。18Kゴールド・ローター。2万1600振動。37石。ケース径39mm。ケース厚8.65 mm。サファイア・ケースバック。日常生活防水。
Ref. 7137BA/11/9V6。18KYGケース。予価378万円
Ref. 7137BB/11/9V6。18KWGケース。予価388万5000円
共に2008年末入荷予定。

(問)スウォッチ グループ ジャパン ブレゲ事業部 ℡03-6254-7171
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。