TOP > Watch > ネクスト・ウォッチ カタログ > オーセンティックなフォルムを有する本格指向のクロノグラフ

パルミジャーニ・フルリエ カルパグラフ


  スイス・フルリエの地で、ムーブメントから外装に至るまでを一貫製造する、時計のマニュファクチュール、パルミジャーニ・フルリエ。数々の過去の傑作タイムピースの修復で名を馳せた、稀代の時計師であるミッシェル・パルミジャーニ氏は、優れたムーブメントの開発のみならず、歴史的建造物などのベースでもある黄金分割比率を駆使して、ダイヤルデザインなどトータルビューティをプロデュース。創造におけるモチベーションの高まりはアートだけでなく、アウトフィールドからインスパイアされることもあるといいます。

  氏は熱気球が大好きで、チームを率いて世界大会に参加するだけに止まらず、ブランドとして大会をスポンサードしています。佐賀県で催された熱気球大会をサポート、チームで来日して九州上空を舞ったこともあるのです。私は幸運にもチームの気球に乗せてもらいました。その時、隣で上機嫌だったパルミジャーニ氏の腕を飾っていた、パルミジャーニ・フルリエ製『モントルブガッティ』の威風堂々とした姿形を見ながら、パルミジャーニ・フルリエから、スポーツや冒険という夢の象徴であり、実際に役立つ、頑張れば手が届くクロノグラフのリリースは近いのではないかと、そう思っていたら翌年の2007年に本当に登場しました。それが写真の『カルパグラフ』です。

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  黄金分割比率に従う、カルパシリーズのゆとりあるプロポーションを踏襲しながらも、アウトフィールドでも存在感を示すパワーがこのモデルにはあります。

  クロノグラフを司るプッシュボタンの形状は、ゴールド及びパラジウム製のモデルが流線型、SS製が丸型とディテールも凝っています。

  オーセンティックなデザインを有し、中身も“本物”のクロノグラフを探している人は、改めて着目してほしい逸品です。

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ムーブメントは完全自社製のCal.PF 334(ゴールド製モデルには、22Kローターを搭載。手作業により丹念に面取り、ブリッジにはコート・ド・ジュネーブ装飾が施されている)。ケース径53.4㎜×39.2㎜。厚さ12.8㎜。ストラップ(ハバナブラウンまたはブラック)は、エルメス社製。SSケース202万6500円。18KRGケース323万4000円。パラジウムケース341万2500円。
(問)日本デスコ ℡03-5214-3600
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。