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ゼニス・デファイ『ヴィヴィッドな意匠にはワケがある』


  斬新なデザインに目を奪われがちですが、ゼニス・デファイシリーズは機能的にも考え抜かれた意匠。例えばリュウズまわりですが、万一の衝撃を心臓部へとダイレクトに伝えないために、プレートを配してケースへと逃がすようになっています。カーボンダイヤルもインダイヤルのスクリューも、じつはダイヤルを伝う外部からの衝撃を吸収する役割を果たします。丹念に鏡面仕上げされた針は、わずかな光もキャッチ、赤色の蓄光塗料「レッド・ルミノバ」と共に視認性を高めます。

ゼニス・デファイ   ゼニス・デファイ

  1000mの防水仕様となっていますが、深海でかかる強烈な水圧に耐えるために、ドーム型のケースバックも堅牢に作られ、風防はダイヤに次いで硬いサファイア(硬度9)。飽和潜水時に使用されるヘリウムガスは、内部に進入して浮上する際に膨張、時計を壊してしまう可能性もあるといわれます。そこでデファイは、効率よくヘリウムガスを排出するために、大きめのヘリウムガス・エスケープバルブを備えているのです。

  また、クロノグラフについては、心臓部であるムーブメント「エル・プリメロ」自動巻クロノグラフ・ムーブメントも進化しています。時計好きでご存じの方も多いと思いますが、世界初の自動巻クロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」は、ゼニスによって1969年に開発されました。毎時3万6000振動の超ハイビートはそのままに、デファイに搭載されている「エル・プリメロ」には、ハニカム構造によりSSの3倍もの耐久性を持つチタン、形状を記憶するニオビウムとを合わせた「ゼニチウムZ」によるブリッジなどに生まれ変わっています。写真の『~パワーリザーブ ゴールド&チタン』に搭載されたムーブメント「エリート685SX」のテンプ、がんぎ車周辺の受け板にも、かつて時計界で、ゼニスが使用する「謎の合金」といわれたゼニチウムZが使われています。

  このように意匠、機能共に考え抜かれた新星ゼニスのデファイ・シリーズは、着ける場面や装いを選ぶように思います。高級ホテルのバーやラウンジ、パーティなどで、極上の女性をスマートにエスコートできる方にこそふさわしいタイムピースなのでしょう。


ゼニス デファイ エクストリーム オープン   ゼニス デファイ エクストリーム パワーリザーブ
     
ゼニス
デファイ エクストリーム オープン

ゴールド&チタン
10時位置のインダイヤルからは、テンプの動きを見ることができます。自動巻。18KRG(ローズゴールド)+Ti(チタン)ケース。420万円。
  ゼニス
デファイ エクストリーム パワーリザーブ

ゴールド&チタン
センター2針、スモールセコンド仕様。動力源(ゼンマイ残量)を表示するパワーリザーブ仕様。自動巻。18KRG+Tiケース。257万2500円。

(問)LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
℡03-3613-3946
松田朗 Akira Matsuda

ジャーナリスト まつだ あきら。東京ニュース通信社特派記者。雑誌『TVガイド』、『TVTaro』、『TVBros』などに携わる。1992年より雑誌『Begin』で時計の広告タイアップ記事を、『モノマガジン』、『VOCE』、『POPEYE』、『クールトランス』の時計特集などを。現在『時計Begin』での新連載、『ブルータス』などでの時計特集を準備。正規時計店の広告、タレントを起用するイベントなども手掛ける。