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秋の夜長を愉しめる、酒の肴

 

 秋といえば、お酒がひときわおいしいと思う季節。普段は、どちらかというと、ワイン党の私も日本酒はいい、としみじみ思います。

 

 今月は、日本酒に合う大好きな酒の肴をご紹介しましょう。

 

 酒の肴も、たくさんあって迷うところですが、とりあえずこの季節にはこれでしょう、と思うものを選んでみました。

 

 

秋の夜長を愉しめる、酒の肴

 

 

秋の夜長を愉しめる、酒の肴

 まず、福井の「天辰の汐雲丹」。これを初めていただいたのは、虎ノ門のとある女主人が日本酒大好きではじめた日本酒と肴のお店。箸の先にちょっとつけてなめるように口に入れたとたん、鮮烈な磯の香り。わ~海だわ。日本海の荒々しい海の情景まで甦ってくるようなワイルドな香りと味わい。そして、その後に口の中でまろやかに広がっていく滋味。こんなに好きだと思う汐雲丹は初めてです。

 

 この雲丹、このお店の先祖の天王屋五兵衛が当時の福井藩主、松平治好公に請われて苦心の末開発した「塩蔵法」という保存法で仕上げたそう。桐箱入りで、包装もクラシックだけれど、センスが良いので贈答にも喜ばれそうです。

 

 

秋の夜長を愉しめる、酒の肴

 

 

 次に、北海道・函館の「富茂登」のいくら。これは、老舗の「富茂登」という料亭が、函館近海の朝上がりの沖捕り銀鮭の卵のみを使用して、手作業で丁寧に仕込んだもの。1日に限られた量しかできません。そうして赤いダイヤみたいな粒ぞろいで輝きのあるいくらは、新鮮さはもちろんですが、驚くのはその粒の柔らかさ。口に入れるととろりとしたいくらでいっぱいになり、ほどよいタレの漬け具合も好ましくてどんどん進んでしまう。いくらは、ここのが一番美味しいと思います。そのままでも、いくらおろしにしてもお酒に合いますね。

 

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● 天辰
越前仕立て汐雲丹 44g入り\5775~
申し込みフリーダイヤル:0800-400-5252 
Fax:0776-25-1865

● 富茂登
いくら250g入り\3675
Tel:0138-26-3456
Fax:0138-22-5402
http://fumoto.hakodate.ne.jp

● 打田
漬物各種 単品もあるが、季節の詰め合わせ6~7品で\3150~各種というのも楽しい。
錦小路店 
Tel:075-221-5609
Fax:075-241-1296

● 招徳酒造株式会社
秋の水面240ml入り\466
http://www.shoutoku.co.jp

 

 


東京生まれ東京育ち。幼少のときに父親の仕事の転勤に伴い、アジアへ。そこでのカルチャーショックが、人生の考え方を根本的に変えた。それ以来の人生訓は、「人間なんでもあり!」上智大学卒業後、出版社へ。主に、食、旅、インテリア、アートなどを担当。
人に食あり、人に旅あり。ストーリーのある食や旅、インテリア、アートを追っかけている。個人的にも、食べること、旅、気持ちのよい住まいが大好き。おいしいところやおいしいものを追いかけて、毎日多忙!