TOP > Food > Food コンシェルジュ ASO > ごはんのおとも

ごはんのおとも

 

ごはんのおとも

  夏も終わると、そろそろ田んぼのお米の出来具合が気になります。日本人ですもの、何といってもごはんが一番。どんなにご馳走三昧しても最終的には、白いごはんですよね。

 

  最近、京都の料理屋でも土鍋で炊いたごはんを最後に出してくれるところが増えています。それも、白いごはん。ひところは、季節の炊き込みごはんが人気だったけれど、今は何も入れない基本のごはんに戻ったのでしょう。喜ばしいことです。

 

  白いごはんといえば……そうです、必要なのはごはんのおとも。

 

  今回は、本当に悩ましいテーマでした。大好きなものが多くて絞り込むのがすごく大変!

 

  全く、ごはんのおともは、12回連続でご紹介しても終わらないくらいたくさんあります。みなさんも、マイごはんのおとも、というのはそれぞれあるでしょうが、今回は私的王道の3アイテムをご紹介します。

 

ごはんのおとも

 

  まずは、ちりめん山椒。これは、京都に王座をゆずります。

 

  京都にはたくさんのちりめん山椒の名店があるのですが、私は、からっとドライに仕上げた小ぶりなおじゃこが好きです。もちろん山椒が効いたもの。それと、買いやすい場所にあるというのも旅行者にとっては大切なポイントです。そこで、いろいろなおじゃこを試してみましたが、祇園の近くにある「やよい」のおじゃこ、というのがマイ定番になっています。ひょうたんの絵がついた箱に落ち着いた赤い紐がけ、というパッケージがおみやげ向きでもあり、気に入っています。私は、ごはんの最後にこのおじゃこ、そして、香ばしいほうじ茶を淹れてお茶漬けにするのが気に入っています。

 

ごはんのおとも

 

  また、絶対はずせないのが、メンタイコ。

 

  これは、やはり福岡産のものを推します。これもまたいろいろと遍歴を重ねましたが、半年くらい前に福岡に行った際、地元の知り合いの方に教えてもらった、今一番好きなメンタイコをご紹介します。それは、「魚住」のメンタイコ。博多駅に店を構えたのは40余年前。以降高品質のタラコを選び、試行錯誤の末、無着色の辛子メンタイコを生み出しました。そして、初代の精神を受け継いだ2代目は、タラコの深く豊かな味わいをより生かすために、食品添加物を一切使わない「天衣無縫」を作り上げました。

 

  備長炭活性水、天日塩、焼きあごと羅臼昆布の合わせだし。タラコの旨みを最大限に生かす工夫は功を奏して、至宝のメンタイコを生み出したというわけです。なんだかんだいっても、無添加のメンタイコってなかなかないから、見つけたときはうれしかった!

 

  あつあつのごはんに、天衣無縫をのせていただくと、深い旨みが口中に広がる。あ~幸せ!! そうです、添加物で安直に作った旨みとは全然違うので余韻が残ります。極上のワインを飲んだときみたいに……。プチプチした粒立ちもよく、これまた、マイ定番になりました。

 

<< PREV | 1 | 2NEXT >>

 

■やよい
おじゃこ \1050(100g)~
京都市東山区下河原通ハ坂鳥居前下ル弁天町 
Tel:075-561-8413

■魚住
天衣無縫 \2520(200g)~
Tel:0120-44-1662
Fax:092-481-0138
www.uozumi.co.jp

■魚久
ギンダラ1切れ\735 サケ1切れ\630 ギンダラ、サケ各2切れ入り\3045ほか
Tel:0120-011520
Fax:03-3527-6887
http://www.uokyu.co.jp

■蔦の家
ギンダラ1切れ\730 サーモン1切れ\580
Tel:03-3357-8337
Fax:03-3353-3218
http://www.tutaya.com

■会津継承米
(有)会津食のルネッサンス
福岡県会津若松市扇町89-8
Tel:0242-25-1778
Fax:0242-93-9368
http://www.keisyoumai.com

 

 


東京生まれ東京育ち。幼少のときに父親の仕事の転勤に伴い、アジアへ。そこでのカルチャーショックが、人生の考え方を根本的に変えた。それ以来の人生訓は、「人間なんでもあり!」上智大学卒業後、出版社へ。主に、食、旅、インテリア、アートなどを担当。
人に食あり、人に旅あり。ストーリーのある食や旅、インテリア、アートを追っかけている。個人的にも、食べること、旅、気持ちのよい住まいが大好き。おいしいところやおいしいものを追いかけて、毎日多忙!