また先日京都のお茶屋バーに行って思い出したのですが、京都では、酒のあて(肴のことを京都ではこういう)のひとつに、お漬物の盛り合わせ、というのがよく出てきます。ちょっと軽いおつまみに、お漬物は、お酒のお供にぴったり。
京都に行けば、かならず買うお漬物。私は、大体錦市場にある「打田漬物」さんで買います。くせが強すぎず、程が良いのです。種類もたくさんあって、毎回選ぶのに迷ってしまいます。
今回は、なすの浅漬け、ゆずの風味の利いた「京そだち」、すぐき漬け、水菜、花大根、割り干し大根を漬けた「ごぶ漬け」などを選んで、盛り合わせました。
打田さんのお漬物は、浅漬けのように、フレッシュなものが多くてうれしい。どちらかというと濃い味の多い酒の肴のなかで、サラダ感覚でいただけるので、合いの手に、ぴったり。ほっとして良いと思います。
そして、これは京都の知り合いにいただいて知ったものですが、かわいい季節の絵がついているガラス瓶入りの純米吟醸「秋の水面」。240mlと程よい容量で、美味しい。これは、ギフトにも気がきいていて喜ばれるものです。夏バージョンは、赤い金魚の絵柄の「夏の戯れ」というので、これまた実に可愛かったですよ。
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかにのむべかりけり」と歌ったのは若山牧水。
みなさんも、牧水の気分になって、秋の夜長をゆるゆると美味しいお酒と肴で楽しんでくださいませ。
● 天辰