「LANDS’ END」(ランズエンド)という名前をご存知でしょうか? アメリカで1963年に創業された歴史あるブランドです。日本でも新聞や雑誌などに情報が掲載されていますので、名前はご存知の方もいらっしゃるのでは。このブランドはアメリカ生まれの通販ブランドで、実は私、本社に伺ったことがあります。本社はウィスコンシン州ダッジビルというところにありまして、とにかく巨大。世界中で作られるランズエンドの商品がここに集約され、出荷されますし、注文を受け付けるオペレーションセンターもここもありました。この会社は雑誌『FORTUNE』で「働きたい会社100」に選ばれたこともありまして、社内にジムや育児施設はあるし、社員の方の雰囲気もフレンドリーでよかったのを覚えています。ちなみにジャパン社にもお邪魔したことがありますが、まったく同じ雰囲気でした。
実店舗がない(今はアウトレット店が仙台にあります)ので商品を実際に手にする機会が少ないでしょうが、実は日本で展開されている商品は、相当数、日本人向けに作られたものです。最近のメガヒットが「立体Xシャツ」。これまでは全世界共通で商品を作っていたランズエンドが日本側の強い要望で作った商品。ヨーロッパ製のクラシックなシャツに多い「立体裁断」を取り入れ、日本人の体型に合わせたシャツ。しかもネックサイズとスリーブサイズがいろいろと選べる(サイズの豊富さはアメリカブランドならではの特色)。最近では「ノーアイロン」仕様になったものや、さらに細い「テーラードフィット」まで登場しています。日本でのヒットにアメリカ本国やヨーロッパでも発売され始めたくらい。さらに女性向けにも、日本人の身体の124カ所もの数値を科学的に計測・解析し美しいシルエットを生み出した「リアルボディ・フィット」が開発されています。
この春デビューを予定しているのが「コンフォートシューズ」です。この靴はついに日本で作ったそうです。フィット感を極めるために木型から製作。歩くことを考えて、つま先が20mm上がっているフォルムを持ちます。さらにソールは衝撃を吸収できる3層構造。ここまで作り込んで、価格が1万円を切るとは驚きです。
ランズエンドには日本人にはちょっと考えられないシステムがあります。「Guaranteed. Period.=ギャランティード・ピリオド」。商品の品質をいつでも保証しますというシステムです。満足できなかった商品は、どんな瞬間でも、返品、交換をいつでも受け付けてくれるのです。それだけ自社の商品に自信があるのでしょうが、今回紹介した商品は、さらに日本人スタッフの情熱と努力によって作られた自信作です。ぜひ一度お試しを。もちろん私も愛用しています。