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今時代はserious mellow(シリアス メロウ)


今はデザインイベントDesign Tide in TOKYO 2007の真っ最中。 私はというと、CIBONE<※1>という青山のインテリア&ライフスタイルショップで軽いディレクションと店内のブースのスタイリングをしています。

本当はvol.1は、キャンドルの紹介の予定だったのですが、先にこのイベントを少し紹介させてください。

今年のCIBONEのテーマは”serious mellow”。去年の”non-design design”から一歩具体的に方向性を出しています。”serious mellow”とは、「緊張感」と「ユルさ」が共存していてほっとするけどエッジな感じ。少し夢心地で自然素材の多く使ったデザインや、繊細な色の組み合わせだったり、コンセプチュアルなメッセージが入っていたり。。。見る人によってきっと感じ方は様々ですが、「それでいいじゃん。デザインのかっこよさもさることながら、住む人のライフスタイルを形にして、それが伝わるからかっこいいんだ」というようなものだと思っています。

ある友人は、”ロングボードにクールなスーツで乗る感じ?!”と大笑 いしていましたが、やっぱり「?」でしょうか。言葉ではうまく表現できないのでブースを見てください。
 
 
 
さらに、シボネが、オランダの女性デザイナー、Hella Jongerius(ヘラ ヨンゲリウス)<※2>とともに、日本の七宝焼の技術で作られた プレートをデザインして発表。日本の伝統工芸とデザインの融合で産まれたすばらしい作品でした。
 
※画像をクリックすると詳細をご覧になれます。
    ”serious mellow”という感じが少し伝わったでしょうか? とんがってばかりだったり、表面的だったり、高価なもの、人の目だったり。そういうものだけではない「かっこいい」ものってなんだろう。今まで、恥ずかしいなぁと思っていたり、こういう行動はダサいなぁと思っていたりするものでも、本人が気持ちいいと思っていたら、それは表現の仕方によってはすごく「かっこいい」ものなんじゃないだろうか。「本物」とか、「本質」という意味が問われている今に”serious mellow”というテーマはたいへん興味深く、かつ、今はとても理想的に思えます。本物はずっと愛されます。一方、こういった新しい価値観が日々生まれ(もしかしたら忘れていた価値観を思い出して、改めて言葉にしただけかもしれませんが...)、それがまた続いて洗練されてより本質に近くなる。