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料理鍋<staub>


  男の人の料理姿は素敵です。力の抜けたユルい服で、ヴィンテージや麻のパリっと固めのエプロンを付けて。大胆に魚を丸ごとさばいてしまったり、グラタンをソースから作っていたりする姿はなんとも頼もしい。

  海外では家に友人を呼んで食事をするのは、かなり頻繁に行われています。私も特にイタリアにいた時は週に一度は集まって、わいわいと食べていました。そんな時、男性がホストの場合は盛り上がります。なんというか……、パフォーマンスがね!

  料理の内容は、ほとんどの場合がとてもシンプルなもので、オーブンに入れるだけだったり、素材とスパイスを鍋に入れて待つだけだったり。あるときは、コールドプレートと焼きたてのパンを大量に買ってきて、目の前で切って盛るだけとか。

  女性がホストの際には、すでに料理が下ごしらえされていて、手順よく運ばれ、「美味しいねぇ……」と言いながら静かに彼女の世界を満喫することになるのですが、男性ホストの場合はなにが起こるか分からない。つい手を貸してしまい、みんなで料理をすること もよくありました。

  もう東京に戻って10年以上になりますが、ここ数年、日本でも私の周囲では、男の人が料理するというのは案外普通になっている気がします。ある方の休日は、“朝食を食べる前にダシを取る”とか……。引っ越し先はロフトのオープンキッチンで、友人を大勢呼んで食事を楽しめる家にしたいとキッチンメインで探す方もいます。


  そんな東京で、先日「HOUSE」(西麻布)というお店のインテリアデザインをさせて頂きました。スマートに働く男性が心底、ほっ~と一息ついて美味しい食事ができる場所。食のテーマが<staub>という鍋でつくられた料理。野菜のマリネから肉料理、お米料理、そしてデザートまでこの鉄鍋で作られているのです。まさに理想的な“男の料理”です。

  この<staub>の鍋、ひとつひとつが職人の手作り。素朴で洗練されています。シンプルかつ機能的で、プロ仕様なのがとてもいい。料理はしないなぁという方でも、この鍋に触れたら必ずはじめてみたくなります!もちろん料理好きの方も十分その腕前を楽しむことができますよ。世界中の三ツ星シェフが使っているのですから。

  中でもまずは、楕円形の鍋<staub cocotte oval>が、いろんな料理に使いやすい。なぜ楕円がお勧めかというと、大きな魚を丸ごと料理する時、丸形だと尾がだいたいはみ出てしまい、泣く泣くカットするハメになるのです。ふたを開けてサーブするとき、それはなかなか辛く、ゲストの涙を誘います……。私情でとても恐縮なのですが、男性にはやっぱり魚の一匹丸ごと料理をしてほしい。お肉でもいいですができれば魚が…・・・(笑)。

<staub>は、1974年、フランスが誇る巨匠、3つ星シェフのポール・ボキューズ氏との共同開発によって生まれました。現在でも世界中のシェフの間で、そして一般の家庭で愛されているフランス・アルザス地方で生まれた鍋。機能性といい、デザインといい、キッチンのインテリア、そしてツールや相棒としてもパーフェクト。

  では、この鍋でつくる料理のレシピはというと……かなりざっくりと言ってしまえば(すいません)、新鮮な食材と調味料を入れて火にかけるだけ。和食からイタリアン、もちろんフレンチまで幅広く使うことができます。

  私も家ではこのタイプの鍋をよく使います。アクアパッツァや煮込み料理、そしてお米料理。さらには、おひたしなどの簡単な茹でものも、蓋をして、少ない水(食材が水に半分強浸かっていれば大丈夫)と高い温度でさっと茹でることができるから、色も鮮やかに歯ごたえよく、本当に美味しく仕上がります。この季節の枝豆なんかは最高ですよ。IHやハロゲンヒーター、シーズヒーターやオーブンにも対応しているのも嬉しいところ。

 

 

Staub en France

http://www.staubusa.com/
Staub 日本語サイトはこちら
http://www.deniau.jp/staub/


HOUSE

東京都港区西麻布2-24-7Nishiazabu Show Case 4F
Tel:03-6418-1595
定休日:年末年始
営業時間:17:00~25:00(LO25:00)