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芝の攻略こそゴルフの醍醐味


  マイナビABCチャンピオンシップのテレビ解説での感動の場面は前回お伝えしましたが、その後の活躍もすばらしく、彼の実力は自他共に認めるすばらしい資質だと思っています。早く世界に飛び出して行って、いろいろなものを吸収して、さらにすばらしい選手に成長してほしいと思っています。

  その彼らがステージとしているグリーンですが、ABCゴルフ倶楽部の時は、改良されたベントで、きめが細かく、今年は何と2.6ミリでカットされ、速さはステンプメーターで14以上というツアーで今までに経験したことのない超高速グリーンに仕上がっていました。

  ベントグリーンに関しては、今まではどのコースも同じような種類なので、温暖化や悪天候に対応してのコンディション作りに相当苦労していましたが、最近は芝の改良も目覚しく進歩しているので新たな光が見えてきています。このABCゴルフ倶楽部は良い例ですし、次週にレクサス選手権が行なわれた大利根CCでも、お決まりのペンクロスベントから2010年の日本女子オープンに合わせて、良いコンディションを作りやすいG4というベントの改良芝に張り替えていました。



  ABCでの試合が終わるや否や、私は福岡に移動し、ゴルフコンペのイベントに参加していました。訪れたのは久山カントリークラブ。ここはトリッキーなレイアウトと小さくて硬い高麗グリーンが特徴のコースです。市内からはとても近く、コンパクトでアットホームな感じが高感度でした。高麗グリーンといえば、バブルの時期に多くのゴルフ場が季節感や地域の特色関係なく、プレーヤーや運営会社の欲するままに、ベントグリーンに張り替えてしまい、最近殆ど見かけなくなってしまいましたが、近年の気候変動により、あらためて見直されても良い芝なのではないかと常々思っています。それを物語るかのように、静岡にある川奈ホテルしかり、今年訪れた高麗グリーンのコースはどこもコンディションが良く、とても満足してプレーすることができています。

 

 

 

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