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ボール選びは自分を知ることから始まる


  プロの場合は自分のゴルフスタイルというものがはっきりとイメージできていますから、それに合った「打感、飛距離、スピン性能、弾道」をチェックして選んでいます。

  特に、打感には敏感で、たった1万分の4秒しかないインパクトでのボールとフェースの接地時間においても、その僅かなフィーリングの差をしっかりと比較できているので、自分のイメージ通りの手ごたえが感じられるボールをまず選んでいきます。その中から、少しでも思い通りの距離が打てて、スピンの性能が高いボールを常に求め続けていくわけですが、その理由の一つとして、プロトーナメントのコースセッティングがあげられると思います。

  舞台となるコースはトーナメントの開催に合わせて、普段のコンディションとは全く違う、硬くなった超高速グリーンに深いラフ、そして狭いフェアウェイに様変わりします。その難しいステージで求められる技に、ボールが答えてくれないことには勝負にならないため、ボールの選択は重要なポイントとなるのです。

  そこまで研ぎ澄まされたコースセッティングでプレーをする可能性が少ない一般ゴルファーでも、真っ直ぐに打つことばかりを考えるのではなく、まず自分のゴルフスタイルをはっきりと確立して、そのスタイルと相性が合うボールを選ぶことが、スコアメイク良くゴルフを楽しむための大切なポイントになります。

  人間関係と同じで、まず己を知り、自分のゴルフスタイルを認識した上で、できるだけゴルフと親密になっていくとボールとの相性もわかってきます。レベルに関係なくゴルフ全体を見据えながら、クラブやボールのことに興味を持ってプレーしていると、必然的に自分のプレースタイルとクラブとボールとの相性が感じられてくるはずです。そんな意識を全く持たずに、一般に散乱している情報だけに惑わされ、優れたボールとクラブを組み合わせれば自動的に上手くフィットすると思い込んで、いきなりラウンドで使っているようでは、相性の良いクラブとボールにはなかなかめぐり合うことはできないと思います。

  そうは言っても、何十種類もあるものから、細かな性能を理解して選び分けることが難しくなっているのが今のボールです。飛距離やスピン性能、打ち味はそれぞれ微妙に違いますし、使っているクラブやプレースタイルによって、求められるボールも変わってきています。

  その数多い中から、最適なボールを選んでいくためには、まず、これらを構造的なところから見て、ボールの外側のカバーの素材をウレタン系とアイオノマー系とに大きく分類してみましょう。

 

 

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