お腹がすいてもっと簡単に食べたいというときは、長崎は壱岐島発の「壱岐もの屋」のお惣菜の数々がおすすめ。バリバリ仕事をしていて、その後、ご主人の実家である壱岐島の平山旅館へ移住した若女将が、壱岐発のおいしいものを届けたい、と作ったおいしいものお届け便なのです。

　品数は、本当にたくさんあります。「島茶漬け」は、壱岐の生きのいい鯛やイカを醤油などで漬けこみ、あられや小梅、海苔までセットになったもの。ごはんとお茶さえあれば、お家でグルメ。おいしい和食割烹に負けないお茶漬け登場です。

　鯛は、新鮮で旨みが乗っています。本当においしくて、いただくと幸せな気持ちになります。いか茶漬けは、あまり聞いたことがありませんが、こちらもまた、おいしい。

　このほかに、壱岐の名物野菜、アスパラ、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも＆にんにく、干ししいたけなど、島野菜をおいしくポタージュやお吸い物に仕上げたスープの数々。お腹に優しくて、食欲のないときにもすっと収まる逸品、家庭的なお味で飽きません。

　ここでは、ご紹介できませんでしたが、対馬産天然あなごの炭火焼アナゴ飯セットだとか、壱岐鶏飯（じまけいはん）は、鶏のスープごはんですが、さらりとして滋養豊かで体にもよさそうです。海鮮げそカレー、各種お鍋のセットなど全部を制覇するのには、果てしない時間がかかりそう。

　私は、東京で「壱岐もの屋」の元気な若女将に会いました。壱岐の健やかな素材の数々をおいしく仕上げたお惣菜をとても熱心にPRしていました。今後は、地方のおいしい地産地消の食べものがますます広がっていくと思います。その中心になるのは、何といっても元気な女の人なのだな、と実感。がんばって欲しいな、と思います。

　もうひとつのアイテムは、最近知った地方の名品。大分の「つく実や」のかぼす3兄弟、じゃない、かぼすのドレッシング3種です。かぼすドレッシング、かぼす味噌ドレッシング、かぼすピリ辛ドレッシングが、細長くてシンプルなガラスのボトルに入っています。

　名産だけあってかぼすの果汁と緑皮がふんだんに使われていて、柑橘の持ち味が生きています。しかも、ノンオイルなのでより体にも優しい！

　シンプルなかぼすドレッシングは基本として、その他、ぴりっと辛味の生きたドレッシングは中華風サラダにぴったり。でも、一番珍しくてヒットだったのはカボス味噌ドレッシング。白味噌のコクと甘みにかぼすの風味が合うのです。今回は、チコリ、サラダリーフ、ゆでたエビ、そしてフレッシュなパール柑を取り合わせたサラダに合わせてみました。このほかに、たけのこの田楽や、ちょっと苦味のある春の山菜のサラダ、簡単になら赤貝のお刺身にかけても乙な酒の肴になりそう。

　一足早い春を楽しみませんか。