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オバマ大統領も愛用。J.Crewが、今、熱い!

 J.Crewは、ほどなく日本にも上陸してきた。東京・表参道には旗艦店もオープン、今のソフトバンクのお店になっている場所がそこだ。しかし残念ながら、日本でのJ.Crewは大きく成功したとはいえない。ショップこそ各地に出来たが、J.Crewが上陸してきた90年代は、アメリカンカジュアルの衰退期のような時代。どちらかといえば、モード的なファッションが注目された10年だったので、J.Crewのような普段着的なスタイルが話題になることもなかった。そして2008年、日本撤退が発表され、09年にはショップが順次閉められていったのだが、逆に昨年、J.Crewはアメリカ本国で完全にブレイクする。44代アメリカ大統領に就任したバラク・オバマが家族ぐるみで愛用していたからだ。特に夫人のミシェルさんが着た服は通販サイトでもすぐに完売となるほどの売れ行き。日本でも有名人が着ることでブレイクするブランドがあるが、アメリカの場合も同様。ファッション誌以外でも、新聞やTVでもJ.Crewの名前が取り上げられ、話題を集めた。

 

 しかしミシェル夫人で着て話題になる数年前からJ.Crewは確実に変わっていた。あのGapを指揮していたミラード・ミッキー・ドレクスラーが2003年、CEOに就任、徐々に変化を起こしていったからだ。2008年ごろだと記憶しているが、アメリカ在住の私の友人たちも「J.Crewがすごく良くなった」と言うので、アメリカでショップを見ると、商品の質が向上し、シルエットも細身になり、これなら日本人にもウケるのではと思っていた矢先だったので、日本撤退の話はとても残念だった。

 

 しかし日本からは撤退してしまったが、J.Crewの品揃えの変化はさらに加速度的に進んだ。アメリカ勢では、ワークブーツの老舗、レッドウイングや時計ブランドのタイメックスとコラボレーションした商品をラインナップ、英国からは、老舗ブランドのグローブトロッター(鞄)、マッキントッシュ(コート)、バラクータ(ブルゾン)など、高価格の商品まで販売するようになった。まるで日本のセレクトショップのような品揃え。日本でもショップが閉められる08年頃にはレッドウイングのブーツが店頭にあり現物を間近で見たが、ユーズド加工が施され、通常のモデルとは雰囲気が違っていた。

 

 

 

 

 

 

 

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J.CrewのHPは、http://www.jcrew.com/
ニューヨークのメンズショップ2軒は、New York Liqure Store。
235 West Broadway NY10013
☎212-966-2739
New York Men’s Store
484 Broadway NY 10013
☎212-343-1227