TOP > Car > Tesla(テスラ) > 電気自動車の時代の幕開けを告げるテスラ・ロードスター国内販売開始 > Vol.1 脅威の航続距離400km 0-100mはポルシェを凌ぐ3.7秒

電気自動車の時代の幕開けを告げるテスラ・ロードスター国内販売開始

電気自動車の時代の幕開けを告げるテスラ・ロードスター国内販売開始

 テスラ 2.0ロードスターは一見してこれまでのハイブリッドカーや電気自動車のイメージを覆すもの。それもそのはず、シャーシ・ボディはロータス・エリーゼを流用しているために流麗かつ俊敏なスポーツカータイプの2シーター。しかし仔細に見ていくと排気口がなく、後部トランクを開ければ巨大なバッテリーが鎮座しているためにそれが全く別の乗り物であることに気づかされる。ボディや内装には軽量化のためにカーボン素材をふんだんに使用されているが、それでも軽量なエリーゼの1.5倍近い1250kgの重量となっている。そのうちバッテリーが450kgを占めているのだ。

 

 その重量からスポーツカーとしての味付けはロータスとは全く違うことが容易に想像できるが、0-100mの加速はポルシェ911を凌ぐほどの3.7秒を誇り、アクセルを踏み込めば、高まるエンジン音の代わりに「キューン」というモーター音が鳴り響く。その加速感は凄まじく、その重量が生み出すトラクション性能のおかげで、血の気の引くようなスタートダッシュを味わうことが出来る。最高速は安全性を考慮して200kmに抑えられているものの、スーパー・スポーツカーに匹敵する動力性能を誇る、現在唯一のEV(電気自動車)がこのテスラ 2.0ロードスターなのだ。

 

 このロードスターは2008年よりデリバリーされ、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオがプリウスから乗り換えたことで話題となったが、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、アーノルド・シュワルツェネガーらのセレブリティがこぞって購入したことでも知られている。

 

 

Text:Takamasa Wada

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和田隆昌

ライター・エディター
アウトドア系の雑誌社に入り、いくつかの編集長を経験した後、昨年までラグジュアリー系の会員誌の編集を約5年間務める。船、高級外車、不動産、投資などの記事を得意とする。プライベートではカヤック、山岳スキーなども行なうアウトドア志向である。アウトドアの知識を活かして防災士の資格を取得後、災害危機管理アドバイザーの肩書きを持ち、著作多数。防災関連では講演、TV、ラジオなどの出演も多い。