モンスター・マシンとして、スペックはもちろん、そのインパクトの強いデザインが常に他を圧倒する魅力を放つ「ランボルギーニ」。環境を売り物にしたエコカーが市場を席巻するこの時代においても、世界でそのシェアを伸ばし続けている。モーターショープレス公開日の前日。なんと前代未聞の国立競技場のトラックを走らせるという。注目のイベントに参加してきた。
ランボルギーニ・アヴェンタドールLP 700-4
時代を超越した「帝王」が降臨
暗闇に包まれた国立競技場。向かい側のスタンドにいくつもの大きな炎が立ち上がる。この華やかな演出がアヴェンタドールの出現を否が応でも盛り上げる。花火とともにサーチライトに照らされ、現れたランボルギーニ・アヴェンタドールLP 700-4。低いウェッジシェイプの効いた未来的デザイン。大排気量のエンジンから響く咆哮にも似たサウンドは車ファンなら、間違いなく高揚させられる。この圧倒的な魅力は数十年前のブームの時となんら変わらない。
社長兼 CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は「アヴェンタドールは、デザインと技術の両面で、二世代を飛び越えたクルマです。これはまったく新しいプロジェクトの結果生まれたものですが、同時にランボルギーニのブランドバリューを直接、そして一貫して継承するクルマなのです。極限のデザインとパフォーマンスを実現し、品質基準と技術面においては一切の妥協を排し、そのスタイルと完成度はまぎれもなくイタリアン。ライバルとなるスポーツカーは存在しません」と豪語する。
ランボルギーニ・アヴェンタドールLP 700-4 のボディは、軽量工学と最高レベルの剛性、安全性を組み合わせたカーボンファイバー製の革新的なモノコックを基盤としている。新しい12 気筒エンジンは6.5 リッターの排気量から515kW/700ps の最高出力を発生。高回転域の卓越したフィールと驚愕のローエンド・トルクを生み出す。乾燥重量は1,575kg とこのカテゴリーのクルマとしては軽量だ。パワーウエイトレシオは2.25kg/ps 。0~100km/h 加速は2.9 秒、最高速度は350km/h。CO2 排出量は先代モデルから20%削減されているが、パワーは逆に8%向上している。
時代を超越した魅力で、他のスーパー・スポーツカーを圧倒する魅力に溢れるアヴェンタドール。ランボルギーニ社はこの世界的不況の中、リーマンショック以降、業績を回復させ、アジア市場を中心に世界的に売り上げを伸ばしているという。日本にも、このようなスポーツカーが数多く走り回るような時代の再来を大いに期待したい。
エンジン
型式 V12
排気量 6,498 cc
最高出力 700PS(515kW)/ 8,250rpm
最大トルク 690Nm / 5,500rpm
寸法
ホイールベース 2,700 mm
全長 4,780 mm
全幅(ドアミラーを除く) 2,030 mm
全高 1,136 mm
トレッド(フロント/リヤ) 1,720 mm、1,700 mm
乾燥重量 1,575 Kg
価格 41,002,500円(税込)