ブガッティ社はドイツ、ベルリンに本拠地を置く、KPM(ベルリン王立磁器製陶所)とのコラボレーションによって、あたかも陶磁器のような美しさのワンオフモデル、ヴェイロンのオープンモデル、『グランスポーツ』をベースにした「L'Or Blanc」を発表した。アートワークとしての自動車としても世界の頂点を目指す、ブガッティらしい挑戦だ。
この「L'Or Blanc」とはホワイトゴールドの意味。ブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツの1点ものは世界初。その抽象的な外装は大変な注目を集めた。エクステリア、インテリアの一部に高品質の陶器が使用されるこのモデル、ホワイトを基調とするインテリアにも陶磁器の精巧な青いラインがまるでポップアートのアーティストのアトリエのように描かれている。
この内外装に陶磁器の要素を取り入れた「走る芸術品」世界でも初めてのモデル。
250年の歴史を持つベルリン王立時期製陶所は、その開発部のアトリエにおいて数週間に渡る精緻な作業を行い、このブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツに使用される陶器を作成。自然収縮が起きる陶器だけにブガッティのボディと組み合わせるために大変な技術が導入されたようだ。
このブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツ「L’Or Blanc」の価格は165万ユーロ(1億9300万円)。ちなみに、このワンオフモデルの元となったブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツのクーペモデルは予定数300台の完売のため、販売終了となっているが、引き続き、BUGATTI VEYRON 16.4 GRAND SPORTは世界最速のオープントップスポーツカーとして継承される。透明なルーフ付きクローズドトップモデルの最高速度は407km/hで、ルーフを取り外せば最高速度は360km/hと、Grand Sportは世界最速のオープンカーとなっている。 |