サイズアップした「ミニ」 MINI CROSSOVERが登場

　「MINI CROSSOVER」はMINIシリーズの中でも一番大きなサイズのボディを持つことになり、写真などで見るより、実際に目の前で見ると非常に大きな印象を持つ。そのためこれまでミニマムだった室内長も拡大され、居住空間や積載量も相当拡大されている。（荷室は350～1170リッター）最上級の「クーパーS クロスオーバー」では、ミニ初の４駆システムは電子制御で駆動力配分を行う「アクティブトルクスプリット方式」同様の「MINI ALL4」が採用されている。このほか、減速時に生じる電力をバッテリーに回生充電するマイクロハイブリッドテクノロジーの採用など（一部グレード）最新のテクノロジーが存分に採用されている。

　MINIの気になる価格は「MINI ONE クロスオーバー」265万円から、「MINIクーパー クロスオーバー」299万円から、「MINIクーパーS クロスオーバー」（以上すべてFF)345万円から、「MINIクーパーS クロスオーバー ALL 4」（4WD）366万円から。トランスミッションは、すべてのグレードで6段AT、6段MTが設定される。折りしもコンパクトタイプのラグジュアリーモデルが各社発表されてきたこのタイミングで、ミニのミニマリズムがどのように評価されるのか。実際に乗りこんでみて、そのデザイン性、造りこみの良さに、非常に競争力を持った１台であると感じられた。

Photo&Text Takamasa Wada

個性的なセンターコンソールのデザインはそのまま、インテリアのクオリティがレジャーの雰囲気を盛り上げてくれる。中央に配されたセンター・レールにはカップなど様々なケースが配置できて便利。

SUVモデルといえば荷室の広さも気になるところ。後部座席を倒せば２人分のアウトドア用品を十分に詰め込める1170リッターの広さを確保できる。キャリアなどのオプションも多数用意される。