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豪華客船で行くワイナリー訪問のすすめ


  3月はなぜだか豪華客船とのご縁に恵まれた不思議な月でした。まずは郵船クルーズからのご依頼で名古屋から出港する飛鳥Ⅱでの船上ワインセミナー。午後3時からの開催に約200名の方が参加してくださいました。世界一周のクルーズもあるお船なので、セミナーに使用するワインは寄港地の近くにあるワイナリーのものから選びテイスティング。青い海と澄み切った空、潮の香りを感じながらの海上セミナーは演者の立場からもずいぶん楽しい時間でした。

  その翌週には世界最高級と称されるシルバーシーに乗船し、ランチをいただきました。パンフレットを見ていて気づいたのはポルトガル、スペイン、イタリア、ギリシャのあたりのブドウ畑を回るなら地中海クルーズもありだという事。毎朝8時頃には港に入り、車で1時間ほどでワイン生産地に到着。2、3件ワイナリーを訪問して夕方の出港時間までにお船に戻ればいいのです。朝目覚めればもう次の生産地に到着しているのですから、レンタカーを借りて何時間も移動する必要も宿泊先のホテルを探して道に迷う心配もないのです。


  そこで今回は皆様が地中海クルーズにお出かけの時を想定し、中部イタリアの港リボルノから約40キロ、地中海沿いに南下したあたりのスーパータスカンと呼ばれるワインの生産地、トスカーナのボリゲリ地区をご紹介します。


  トスカーナといえばブドウ品種はサンジョベーゼが定番でした。ところがある出来事によってフランス、ボルドー地方のブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが海に程近いボルゲリに植えられました。


  競馬好きのマリオ・インチーザ侯爵はイタリア人なのにイタリアワインが嫌い。フランスのボルドーワインが大好きでした。ところが第二次世界大戦がはじまって敵国フランスのワインは購入不可能。そこで競馬友達のフランス人ロスチャイルド男爵(シャトー・ラフィット・ロートシルトのオーナー)にボルドーワイン用のブドウの苗木を送ってもらった事からボルゲリ地区でのボルドースタイルのワイン造りが始まったのです。


  インチーザ侯爵の息子さんが世界的に有名となったスーパータスカンのさきがけサッシカイアを所有。その従兄弟2人がそれぞれにオルネッライアとアンティノリを持っています。


  私はその中でもオルネッライアが大好きです。


女性ソムリエールの草分け、主に中部地区を中心として活動。現在は、数少ない女性シニア・ソムリエールとして活躍。フランスシャンパーニュのシャンパーニュ協会から「シャンパーニュ騎士賞」授与。 現在も毎年、フランスを中心に世界中のワイン畑を回る。ソムリエールとして講演、講師、テレビ、ラジオ、雑誌等の活動を行う。ワイン&フレンチレストラン「サミュゼ・アン・トゥラヴァイヨン」オーナー。‘05年春より“サンヴァンサン・ワインスクール”を主宰。