オーダーメイドは買う(作る)までも楽しいけれど、それが仕上がってくるまでの時間も楽しい。前回本コラムにて紹介した“Ipod nano×ジャン・ルソー”の時計が遂に完成し、さっそく銀座のアトリエに受け取りに行ってきました。
それにしてもIpod nanoの時計機能にも驚かされました。小型ケースいっぱいにアナログ時計が表示されるのですが、シンプルで見やすいだけでなくダイアルを白と黒で変更可能。しかも現在のタイムゾーンも選べるので、ワールドタイマーとしても機能するし、デジタル時計に必須のストップウォッチやタイマーも搭載されており、“時計”として可不足ない仕上がりなのです。まさか当初からストラップと組み合わせて腕時計として使わせる予定だったのか? と勘繰りたくなるほどの充実ぶりです。
さて、出来上がったストラップは見事な色艶で、Ipod nanoに合わせて選んだブルーのステッチも絶妙。ボリューム感といい、高級感といい、申し分ない仕上がりです。 これだけでも十分に人目を惹く“時計”ですが、さらにひと工夫。イタリアのレザーブランド「トッズ」のレザーブレスレット(ブラック×ブルー)と組み合わせることで、より上級な時計遊びを演出します。
さて、この時計と一緒にさっそく向かうのは、とあるモノ情報誌編集長の誕生会。審美眼にうるさい連中にさっそく自慢してみましたが、予想以上の高評価で「これはすごい!」の大合唱。その後もあらゆる場所で自慢してきましたが、概ね好評でした。合計約3万円の投資でここまで褒めてもらえる時計はほぼ皆無でしょう。しかも時計だけでなく音楽やラジオまで聞けるのですから、コストパフォーマンスの良さが際立ちます。
私の次なる野望は2011年1月16日に日本を発つスイス時計取材にて、世界中のプレスたちにこの時計をチラつかせること。特に特殊高級時計メーカー「HD3」のオーナーであるヨルグ・イゼック氏が、以前のインタビューにて“Ipodみたいなデジタルウォッチを作ってみたい”と語っていたので、「それがコレだよ」と自慢するつもり。彼がどんな顔をするのか、今から楽しみです。
ストラップの品質は極上。程よい光沢が高級感を演出します。そしてこのステッチ。オーダーメイドらしい色合わせが楽しめます。 |
Ipod nanoは操作も簡単。大きなボタンがスリープの復帰と解除。小さいボタンはボリューム。 |
ブラックダイアルはオシャレなのですが、少々視認性に難あり |