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時計イベントは楽し。クルマが絡めばいっそう楽し。

篠田哲生プロフィール

 

 アウディって時速220キロまで出るんですね。
と書くと、法定速度違反しやがったな! と思うでしょうが、走ったのは富士スピードウェイのストレート。しかもブレーキが遅れて1コーナーをオーバーランしかけたのは内緒です。

 

 仕事柄、様々な時計関係のイベントに呼ばれる事が多いのですが、先日富士スピードウェイにて行われたタグ・ホイヤー主催「タグ・ホイヤー アカデミー」は、久々に興奮するイベントでした。


 これはアウディが行っている「ドライビング・エクスペリエンス」という運転講習会とタグ・ホイヤーの時計発表会を組み合わせたもの。モータースポーツと縁の深いタグ・ホイヤーらしいイベントです。


 参加したのはメンズ誌を中心とした時計担当編集者やライター陣。「アクティブ・セーフティー・プログラム」という緊急ブレーキ講習や「サーキット・エクスペリエンス」というサーキット走行を体験し、大人たちが子供のようにはしゃぎまわったのでした。

 

 時計とクルマは近い関係があるといいますが、超ハイコンプリケーションを見てワクワクする気持ちとスーパーカーを見てワクワクする気持ちは、どちらも「知ってはいけない世界に片足突っ込んでいる…」という背徳感があるし、300キロオーバーの最高時速に心躍らせるのも、36万振動のスーパーハイビートに感心するのも、“興味本位の知りたがり”という男の子らしさの表れ。根っこは一緒なのです。

 

 その辺は時計メーカーも心得ていて、レースイベントを主催したり、レーサーとコラボレーションしたりと努力をしています。しかしかなりの割合で「名義貸し」に終わっているものも事実。クルマと時計を無理やり結び付けようとして散漫な印象になっている場合も少なくありません。

 

 その点タグ・ホイヤーはF1の公式計時やスクーデリア・フェラーリのタイムキーパー、ドライバーのアンバサダー起用などを長く続けていますから、クルマと時計の結びつきは強くて深い。


 先ごろ行われたF1モナコグランプリでも、3位に入ったジェンソン・バトンはきちんとタグ・ホイヤーの時計を着けて記者会見に臨みました。これは彼らドライバーがタグ・ホイヤーに対してリスペクトがある証拠でしょう。(他二名のスポンサーウォッチはどこにいった?)


 以前ルイス・ハミルトンに取材した際には、「子供の頃、カートレースで優勝し貰った商品がタグ・ホイヤーの時計だった。アイルトン・セナが着けていた時計なので、少し彼に近付けた気がした」と語っていました。ここからもレース文化をしっかりサポートしたい。というタグ・ホイヤーの気持ちが伝わってきます。

 

 ぶれないブランドイメージとそれを伝えるためには、長い時間と工夫が必要。タグ・ホイヤーのイベントとF1モナコグランプリを通して、その事実を再認識したのでした。

 

 

時計イベントは楽し。クルマが絡めばいっそう楽し。  

まずはメインサーキット脇の「ショートサーキット」にて腕試し。急制動のトレーニングを行います。

 

 

時計イベントは楽し。クルマが絡めばいっそう楽し。  

時速80Kmまで急加速し、フルブレーキング! そしてハンドルを切って障害物を回避! 文字にすると大変そうですが、意外とできるモノです。

 

 

時計イベントは楽し。クルマが絡めばいっそう楽し。  

イベントには日本で活躍するレーシングドライバー、アンドレ・ロッテラーさんも参加。

 

 

時計イベントは楽し。クルマが絡めばいっそう楽し。  

もちろんタグ・ホイヤーの新作ウォッチに関するプレゼンテーションもありました。