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F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ

篠田哲生プロフィール

 

 今年はバンクーバーオリンピックがあり、サッカーワールドカップも盛り上がりました。やはり自国を背負って戦う姿を見ていると、それだけで胸が熱くなります。この手の話になるとすぐに「ナショナリズム」の話が出てきますが、見知った人を応援するだけですから、甲子園で自県の代表高校を応援するのと大差ないと思いますがどうでしょう?

 

 縁遠いスターより身近な凡人。対パラグアイ戦が海外メディアから酷評されたとの報道もありましたが、当事者じゃない人には分からない熱気がそこにはあるのです。スイス対ホンジュラス戦なんて世界的には誰も注目していなかったけど、それでも両国では大変な盛り上がりだったわけですから。

 

 そう思ったのは、ドイツ・ホッケンハイムリンクにて行われたF1ドイツグランプリの取材に出掛けたから。今年のF1の主役はドイツ勢が中心。若きチャンピオン候補セバスチャン・フェッテルを筆頭に、帰ってきた皇帝ミハエル・シューマッハーやディカプリオ似のニコ・ロズベルグなど総勢6名のドイツ人ドライバーが参戦し、しかもメルセデス・ベンツのワークスチームもあります。しかもグランプリの開催地はダイムラー・ベンツの本社からも比較的近いというお膝元…。つまりドイツのモータースポーツファンにとっては、「たまらん」レースイベントなのです。

 

 残念ながらレース結果は、フェッテルが3位で、ニコとシューマッハーは8&9位と振るわぬ週末でした。しかし自国のスターたちが頑張っているだけでも観客は納得し、陽気に歌いながら帰路についていたのが印象的でした。

 

 もちろん日本勢も頑張ってくれました。まずは全車にタイヤを供給するブリジストン、さらにザウバーチームの小林可夢偉、そしてレッドブル・レーシングをサポートするカシオも誇り高き“F1日本代表”です。 カシオは今回、レッドブル&トロロッソのホスピタリティブース「エナジーステーション」にてプレス発表会を行いましたが、200名近くが来場するほどの大盛況。レッドブル・レーシングからは監督のクリスチャン・ホーナーとマーク・ウェーバーが参加し、さらにイギリスBBCの毒舌コンビ、ディヴィット・クルサードとエディー・ジョーダンも加わった丁々発止の舌戦が繰り広げられ、翌日のスポーツニュースでも繰り返し流されるほどでした。

 

 さて、その大盛り上がりのプレス発表会で発表されたのが、レーシングクロノグラフの「エディフィス EQW-M1100」。世界6局対応の電波受信と光発電システムのタフソーラー、そして1/1000秒の計測が可能な高性能クロノグラフも搭載するという“ハイテク機能テンコ盛り”のスポーツウォッチです。さらにレッドブル・レーシングとのコラボレーションモデルも3タイプ登場。日本国内でも秋以降の展開が予想されています。

 

 高級時計の世界はスイスを中心とした欧州勢が牛耳っており、日本勢は完全にアウェー。例えセイコーがマニュファクチュールとして研鑽を重ねても、結局最後は“本物ではない”という冷たい視線を送られてしまいます。

 

 だからこそカシオは、“メイド イン ジャパン=高機能・高性能”のイメージを活かして時計をスマートガジェットと称しています。ライバルはスイス勢ではなくiPodやiPad、携帯電話。これは時計をライフスタイルツールとして楽しんで欲しいというメッセージなのでしょう。

 

 既にG-SHOCKは、音楽やファッションなどを通して、世界的規模でも盛り上がっています。となるとエディフィスのスピード感と多機能性で世界中のモータースポーツファンの心を捕まえる日も遠くはないでしょう。

F1界における日本代表の活躍に、期待は高まるばかりです。

 

 

F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ  

プレス発表会のひとコマ。右からヨーロッパカシオのヘラルド・シュローダー氏、クリスチャン・ホーナー、マーク・ウェーバー、プレゼンテーションを行ったカシオの田中秀和氏、そしてF1界のご意見番エディ・ジョーダン。

  F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ  

レッドブルのチームスタッフもエディフィスを愛用。袖にもロゴが入る。

 

 

F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ  

駐車場から盛り上がるドイツGP。“SEB”とはセバスチャン・フェッテルのこと。

  F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ  

スターティンググリッドでの最後の一仕事。レース直前の緊張感がサーキットを覆っている。

 

 

F1ドイツGPで頑張る時計日本代表に、モータースポーツファンも注目せよ  

ついに日本での展開も決定したハイスピードクロノグラフモデル「エディフィス EQW-M1100」。発売開始は秋頃になりそう。

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レッドブル・レーシングとのコラボレーションモデル「エディフィス EF-550 RBSP」は、12時位置にロゴマーク入り。こちらも秋頃には発売されそうだ。