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あの時計愛好家がモスクワ移籍のため、新しい時計を勝手にレコメンド

篠田哲生プロフィール

 

 以前このコラムにて取り上げた、“ダブルウォッチ”の時計愛好家であり日本サッカー界の至宝でもある本田圭佑選手(以下本田サマ)が、ロシアプレミアリーグの強豪CSKAモスクワへの移籍を発表しました。CSKAモスクワはリーグを3回(旧ソ時代も含めれば計10回)も制した強豪であり、彼のキャリアアップには、間違いなくプラスに働くでしょう。

 

 しかし心配なことが一つあります。それはロシアの気温。極寒の地であるためリーグ戦は春から秋までの開催ですが、CSKAモスクワは強豪ゆえに冬でもUEFAチャンピオンズリーグなどを戦わなくてはいけません。しかしこの程度のハードルは、我らが本田サマには何の問題もないでしょう。

 

 私が心配しているのは彼の腕時計のコンディション。意外な盲点ですが、気温が下がりすぎると潤滑油が凝固してしまい、精度に悪影響をもたらすのです。その気温はマイナス20度~25度と言われています。

 

 モスクワが最も冷え込む1月の平均最低気温はマイナス10度程度なので、基本的には心配ないのですが、この都市はちょいちょい大寒波に見舞われ、1978年にはマイナス40度! 2006年にもマイナス32度という驚異的な低気温を記録。今年もマイナス26度まで低下したそうです。

 

 こんな過酷な地であっても本田サマの時計に快適に動いてもらうためには、もはや「耐寒仕様」の時計を選ぶしかありません。タフな環境でも動き続けることをモットーにした時計といえば、「ボール ウォッチ」が有名。元々は鉄道時計としてスタートしましたが、現在では南極探検家や極地調査隊などのエクストリーマーに愛される時計として知られます。

 ボールウォッチの中でも最強を誇る「エンジニア ハイドロカーボン」シリーズは、耐衝撃性能や耐磁性能はもちろん、耐寒性能にも力を入れています。特殊な潤滑油を使用しているためマイナス40度でまでなら精度が狂うことはない。つまりモスクワの大寒波だって全く問題なしなのです。

 

 ちなみにエンジニア ハイドロカーボンシリーズには様々なモデルがありますが、本田サマにお勧めしたいのは、GMT針を備えた「GMTⅡ」。名門クラブの一員としてヨーロッパを転戦するオトコにふさわしい相棒となるに違いありません。モスクワの地でも、新たな“HONDA STYLE”の爆発に期待しましょう。

 

 

あの時計愛好家がモスクワ移籍のため、新しい時計を勝手にレコメンド  

ボール ウォッチ/エンジニア ハイドロカーボン GMTⅡ
12000A/mの耐磁性能、7500Gまでの耐衝撃性能。300mの防水性能。そしてセーフティ・クラウン・システムなど、様々な困難に打ち勝つためのポテンシャルが詰まったタフウォッチ。マイナス40度まで使用可能な耐寒性を備えており、南極探検家たちにも愛用される。インデックスや針には自己発光する「マイクロガスライト」を使用しており、暗闇での視認性にもこだわっている。自動巻き、SSケース、ケース径40mm。\245,700(税込)

 

 

あの時計愛好家がモスクワ移籍のため、新しい時計を勝手にレコメンド  

ボール ウォッチの開発者は、異なる凝固点をもつ複数のオイルを組み合わせることで、マイナス40度でも能力を発揮する特別なオイルを作っている。

 

ボール ウォッチ・ジャパン 03-3221-7807