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サッカー界の時計スター候補に、勝手に時計をレコメンド。

篠田哲生プロフィール

 

  欧州サッカーシーズン開幕。

 

  今季の注目は大型移籍が相次いだリーガ・エスパニョーラでしょうが、日本人としてはオランダで活躍中の本田圭佑から目が離せない。何せ開幕から4戦連続ゴールを記録し、得点ランクトップタイ。しかもチームも負けなし(勝ちもないけど)とあって、オランダメディアからも注目もウナギ登りなのです。

 

  しかし、時計愛好家としては、彼のウォッチスタイルにも注目。ナカータ以来の“成コレスター”となった彼は、何と両腕に時計をつけており、その威圧感のあるオーラはかつてのチームメイトからは『成金ゴリラ』と称される始末。インタビューなどでも「どうして両腕に時計をしているの」と軽くいじられるほど注目されています。

 

  確かに両腕に時計をつける人は少数派ですが存在します。彼ら曰く「いろいろな時計を楽しみたい」「二か所の時刻を知りたい」「精度テスト中だ」…。もちろん個々の楽しみ方を非難することはありません。

 

  しかし本田圭佑は今後のサッカー界を担う逸材であり、来季以降はビッククラブへの移籍も噂される男。となれば、“両腕に時計をつける”という行為だって、“HONDA STYLE”としてスマートにこなしてもらいたい。それこそデビット・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドがそうであったように、サッカー界を超えるファッションカリスマとしての価値も磨いておくべきではないでしょうか。

 

  ということで、彼にお薦めしたいのが「レフトハンドウォッチ」。

 

  9時位置側にリューズ類をセットするタイプの時計で、本来は大型リューズが手首に食い込むのを防ぐためのディテールですが、左利きの人が右腕につけるための時計としても活躍する時計。つまり左腕と右腕とでそれぞれに専用の時計を用意することで、“両腕に時計をつける”ことに対する、必然性とこだわりを演出するという算段です。

 

  新作であれば、コルム「アドミラルズカップ 50LHS クロノグラフ」はどうでしょう。直径50mmのケースはグレード5のチタンで作っており、ボリュームは満点ながら軽量で装着感も抜群。本田圭佑のがっちりとした右腕にも映えるはずです。コルムの特徴である海洋信号旗のインデックスもモノクロで統一されており、個性的でありながらシックというのも、時計通らしいセンスを演出できるでしょう。

 

  不況の影響もあって、贅沢品である時計の売り上げが芳しくないとも聞きます。だからこそ、業界はスターを求めています。残念ながら私自身は本田圭佑とは全く面識がありませんので、関係者の皆様、是非とも彼に、個性を引き立てる時計選び「レフトハンドウォッチ」をお伝えください。

 

サッカー界の時計スター候補に、勝手に時計をレコメンド。   CORUM Admiral’s Cup 50 LHS Chronograph
コルム アドミラルズカップ
世界的ヨットレースから命名されたマリン系スポーツウォッチシリーズが「アドミラルズカップ」。このモデルは9時位置にリューズとプッシュボタン配置する設計になっているため、左腕にはめた際には手首への不快な干渉を防ぐことができる。またトリガー式のプッシュボタンは、迫力を演出するだけでなく操作性も優れている。自動巻き、グレード5のチタンケース、ケース径50㎜、30m防水。世界限定888本。99万7500円