使わなくなった時計は、燃えないゴミ? それとも資源ゴミ?
そんなことを考えたことも無いのは、「時計を捨てる」という行為を、意識することすら無いから。機械式時計であれば修理可能である限り継続的に使用できるということもあるが、クォーツやデジタルなどのカジュアルウォッチであっても、使わなくなったからといってゴミとして扱うことはできない。それはどんな時計であれ、自分と同じ時間を共有した仲間という意識をもっているからでしょう。
しかしそうしているうちに、机の引き出しには少しずつ時計が蓄積していく。捨てるに捨てられず、かといって修理してまで使う気にはなれない微妙な立ち位置の時計たち・・・。そんな彼らを救うためのキャンペーンが、『もったいないウォッチエクスチェンジ』というイベントです。
イベントを主催するのは、人気時計店「チックタック」。不要となった腕時計を全国のチックタックの店舗に持っていくと、1本当たり2000円のクーポンと引き換えてくれるのです。しかもチックタックで購入していない時計でもOKという太っ腹企画だからなおさら驚きです。(現在、引取りキャンペーンは終了。次回は10月下旬を予定)
そして集まった時計の中で、修理不可能なモノはリサイクルに回し、使えるものは「MOTTAINAIキャンペーン」が主催するフリーマーケットにて販売され、その収益をノーベル平和賞受賞者ワンンガリ・マータイさんが推進する植林活動に寄付されるそうです。
このフリーマーケットがかなり凄そう。というのも、そもそも目的がチャリティーであるため、時計たちは状態の良し悪しやブランド価値などには左右されず、すべてが500円か1000円の2プライスで出品されるのです。フリーマーケットは、パシフィコ横浜にて9月5日(土)と6日(日)に開催され、出品される時計は約1000本を予定。カジュアル時計だけでなく機械式時計も出品されるので、自分の眼力に自信があるなら、掘り出し物を市場価格の数分の一で時計を手に入れられる大チャンス! エコ意識と物欲を同時に満たせる、地球と心と財布にやさしいチャリティー・フリーマーケットは、時計愛好家ならずとも見逃せないイベントになりそうです。
今年の6月末まで行われた「もったいないウォッチエクスチェンジ」にて、全国のチックタックに持ち込まれた時計は何と7522本! 未使用の時計もあり、かなりの掘り出し物が眠っている可能性がある。この中から修理や電池交換が終わった時計が、フリーマーケットに並ぶのだ。
【MOTTAINAIキャンペーンとは?】
【MOTTAINAIフリーマーケット】