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夏の時計、それはG-SHOCK

篠田哲生プロフィール

 

  もし時計に季語があるなら、夏の季語はカシオ「G-SHOCK」ということになるでしょう。海やプール、マリンリゾート、キャンプに夕立など、あらゆる“夏らしいのシチュエーション”にマッチするのは、G-SHOCK以外には考えられません。


  確かにダイバーズウォッチも夏っぽい時計です。しかしダイバーズウォッチの場合、例えば雨が降って来ても、(まあ、時計が濡れても大丈夫だし)という気分で終わるでしょう。一方G-SHOCKの場合は「むしろ濡らしたい」。また、タフ自慢のダイバーズウォッチならアウトドアにだって持ち出すかも知れませんが、もし傷がついたら確実にテンションが下がりますし、そもそも無茶はしなくなるでしょう。でもG-SHOCKであれば、そのタフな性能を限界まで使いきってやりたいという、ちょっとした嗜虐心がムラムラと沸き起こってくるので、むしろ積極的に無茶を起こしたくなる。


  つまりG-SHOCKをつけることで、知らぬ間にアクティブな血がたぎってくる。そして人は山へ海へと繰り出したくなるのです。


  G-SHOCKとは時計を超えたライフスタイルツールということであり、ロレックスよりもiPod(こちらはむやみに外で音楽を聴きたくなる)に近いアイテムだといえるでしょう。


  現代の時計愛好家の多くが、若かりし日にお世話になったであろうG-SHOCKは、今年で26周年を迎えました。あの狂乱の大ブームのあとは、さすがに若干の低迷期がありましたが、今再び人気が盛り上がり始めているのをご存じですか。


  例えばこの「GW-5000」は1983年に登場した初代モデル「DW-5000C」のスタイルを受け継ぐ、いわゆるド定番モデル。しかし中身は最先端で、世界6局の電波を受信する「マルチバンド6」や光を受けて発電した電気を二次電池に蓄えて使用する「タフソーラー」を搭載しています。このたゆまぬ進化と伝統を受け継ぐ姿勢こそが、ライフスタイルウォッチであるG-SHOCKの人気を確実にしているのです。


  価格的に見てもG-SHOCKはカジュアルな時計ですから、(今更大人が…)と思う人もいるでしょう。しかし、G-SHOCKに最適のTPOは“夏”です。つまり、これからの季節はどんな時計よりもG-SHOCKが似合うということ。


  さあ、G-SHOCKを腕に、いつも以上にアクティブな夏を過ごしましょう。

 

 

  CASIO G-SHOCK GW-5000
カシオ G-SHOCK GW-5000

1983年に登場したG-SHOCKは、世界初の耐衝撃時計。その秘密は時計モジュールを点と点で支える独自構造にあった。アバンギャルドすぎるコンセプトは、まずアメリカで受け入れられ、その後日本でも大ヒットを記録し、限定モデルを求める長蛇の列がニュースになるほどだった。GW-5000は初代モデル「DW-5000C」のデザインを受け継ぐコンパクトなデザインが特徴。洗練されたフォルムなので、大人がつけて\もサマになる。マルチバンド6&タフソーラーを搭載しており、デザインは懐かしくも、機能性は最先端である。
デジタル、樹脂ケース、ケースサイズ縦48.9×横42.8mm。3万9900円

 

ケースバックにDLC処理を施すことで、耐摩耗性能を高めている。これも確かな進化の表れだ。


 

 

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