TOP > Watch > 時計 コンシェルジュ 篠田哲生 > 最強の“出張ウォッチ”を勝手に認定いたします。

最強の“出張ウォッチ”を勝手に認定いたします。

篠田哲生プロフィール


  GW期間中にドイツへ出張しました。仕事柄、年間5~6回ほど海外出張に出向きますが、その時に考えるのが、どの時計を持っていくか。これはもう一種の職業病ですね。


  もしもビジネスマンであるなら、スーツに合わせたドレッシーなモデルを選択することが多いでしょう。


  しかし、1週間程度滞在する場合、一日くらいは休日があります。デニムにTシャツといった、気楽でカジュアルな格好にレザーストラップのドレッシーなタイプでは、サマになりません。しかも、汗ばむ陽気や雨の日は、ストラップの水濡れにも気を遣うので、心から“出張に最適”とは言い切れません。


  TPOに応じて時計を使い分けるために、スーツ用ドレスウォッチとカジュアル用スポーツウォッチの2本体制にするのもいいのですが、出張先が必ずしも治安良好とは限らない場合、ホテルの部屋に高価な時計を置き去りにするのも気が引ける…。


  ということで、出張時のTPOに一本で対応できる“最強の出張ウォッチ”を考えるのが今回の趣旨。


  出張における時計には、


  1:時計はスーツに合わせる小道具
  ⇒初対面の相手も多いので、基本に忠実に、スーツに似合う小径薄型のサイズ感が欲しい。


  2:時計はカジュアルスタイルでも楽しめる小道具
  ⇒スポーティさが演出でき、メンテナンスも簡単なSS製のケース&ブレスレットがベスト。


  3:時計は自分の名刺代わりになる
  ⇒相手へのアピールとして、それなりに知名度の高い時計を選びたい。


  4:時計はファッションアイテムでもある
  ⇒デザインなどに、さり気ない色気があるとうれしい。


  あたりが求められるのではないでしょうか。


 

  要点をまとめると、“ルックスが洗練され、知名度も高く、サイズも適度なSS製のケース&ブレスレットモデル”が、最強の出張ウォッチということになります。そして、私が認定したのが、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オートマティック」。


  ケースの直径が39㎜で、デイトのみのシンプル機能なので厚みは10mm。シャツの袖口にもすんなり収まるので、スーツスタイルとの相性は良好。しかも8角形ベゼルのインパクトあるルックスなので、カジュアルな格好にも似合う。もちろん欧米での“オーデマ ピゲ”の知名度は、抜群に高いので、時計好きからの熱視線も心地よい。


  これならロレックス「デイトジャスト」あたりでも良さそうですが、あちらは“実用時計の王者”ですから色気が弱い。一方「ロイヤル オーク」は色気面も抜かりなし。平面をサテン、斜面をポリッシュで仕上げているので、光を受けるとキラキラと輝く。これはファッション的イメージも高く、パーティーシーンでも効果的でしょう。つまり、出張中に起こるであろう様々な要素を、一本で乗り切る「ロイヤル オーク」こそ、最強と呼ぶにふさわしいのです。


  その証拠に出張先のドイツからの帰国便で、僕とその両側に並んだ計3名の腕には「ロイヤル オーク」が!(内訳は、僕がロイヤル オーク オートマティック、右席の女性はロイヤル オーク レディ、左席のドイツ人男性の腕にはロイヤル オーク デュアルタイム)


  どうやら世間は、出張ウォッチ=ロイヤル オークという事実に気付き始めているようです。


 


AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK AUTOMATIC
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オートマティック


     

  世界初のプレステージ・スポーツウォッチとして、1972年に登場。鬼才ジェラルド・ジェンタがデザインした8角形のベゼルデザインが特徴で、前面ビスの方向を揃えてデザインに組み込んでしまうなど、細部までこだわりが詰まっている。このモデルは2005年にリニューアルされ、ケース径を39㎜(オリジナルは36㎜)に拡大。仕上げが美しい自社製ムーブメントCal.3120を搭載する。自動巻き、SSケース、ケース径39㎜。120万7500円


オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000