そしてもう一軒、｢シェ･モア｣をご紹介しましょう。クロス、カーテンから壁紙に至るまで、店内にはアールヌーヴォー風の植物のモチーフが取り入れられ、優美な雰囲気を醸し出しています。

 

　 そしてそこで供されるのは、林檎の酸味と甘味を生かした、弘前ならではのフレンチなのです。例えば「紅玉りんごの冷製クリームスープ」。皮付きのままで林檎を煮て、皮の色をしっかりと出す。

 

　 「林檎の完全栄養スープだね」と、オーナーシェフの藤田力三は言います。

 

　 しかし、藤田さんが「写真撮るなら、まずコレ撮ってよ」と持ってきたのが、「まるごとりんごチーズ風味パイ」です。

 

　 「うちはコレでもってるんだから」……いやいや藤田さん、さすがにそれは言い過ぎでしょう。でも、このアップルパイが大人気商品なのは間違いない。林檎をまるごと１個使ったパイ。独特の形は王冠をイメージしたものだそうです。

 

　 これ、本当にうまいですよ。紅茶に合います。珈琲よりも紅茶のほうが、相性がいいと思う。形もいい。王冠をふたつに割ると、ドーンと淡紅色の林檎の断面が現れる。そのときの感動！ 普通に見るアップルパイより、インパクトが強いです。

 

　 これ、「シェ・モア」のホームページを見ていただけると、「ショッピング」というコーナーがあり、そこで通販に応じています。各種Web通販サイトでも取り扱われていて、ひっぱりだこ。現在ではアマゾンでも購入できます。

 

 

　 ちなみに商品名ですが、各種サイトによって細かい異同があり、必ずしも一定していないみたい。

 

　 私は店内でメニューから引き写しましたが、すでに「シェ・モア」のホームページに載っている商品名とも若干異なります。

 

　 実際、藤田シェフはあまり細かいことには動じない、気さくで豪快な人柄の方でしたから。

 

　 もちろん、注文した翌日に届く、というわけではありませんが、余裕をもって注文できるのなら“お持たせ”にも最適。ウケルと思いますよ。

 

 

 

 

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