10月30日、31日の両日に、香港マンダリンオリエンタルホテルにて行われた、このサザビーズのオークション会場では15卓ほどのテーブルが用意されていて、その参加者の多くは中国人が占めている。今回行われたオークションは、朝10時の開始とともに、ものすごいスピードでワインが落札されていく。12本(1ロット)単位で、10ロット、20ロットと落札する人も現われ、終了は夕方とされていたものの、なんとわずか1時間半で全てのワインが落札されて、オークションが終了するという事態になったのである。
サザビーズの予想をはるかに上回る落札額が続発したと言われる今回のオークションでは、「シャトー・ラフィット」が過去最高額の23万米ドルにて落札された。いいことずくめのようなワイン投資ではあるが、逆にデメリットはないのだろうか。現物である安心感はあるだろうが、評価の定まったプレミアムワイン以外は価値の上昇を見極めることは、素人にとっては非常に難しいことだということ。価値を落とさないためのワインの保管や、売却の適切なタイミングなども重要だ。それらを考えるとワインファンドなどへの投資も考えられるが、金融危機などの償還停止などのリスクも抱えることになるし、ワインファンであれば実際に手元において置く満足は容易に捨てられることではないだろう。
古くから欧米の富裕層が培ってきたワイン投資は、短期的な収益そのものを得るためにではなく、ワインを心から愛し、財産としてのその価値を認めたからこそ生まれたもの。なかなか敷居の高い投資方法ではあるが、近年は5大シャトーに限らず、魅力的な生産地が数多く生まれている。香港で市場が活性化することによって、より身近にもなってきたこのワイン投資熱に興味があるのなら、セミナーや香港のオークション見学ツアーなどに一度参加してみるのもいいだろう。
Text:Takamasa Wada








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