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White


  純白、清純、清楚、クリア、混じりけのない、無罪、勝利、光の色……イメージしただけでも、気持ちが浄化されます。“白”という色は、日本を象徴する色だと思います。国旗のベースも白。何にでも合う色ですが、何にでも染まらない、その上、全ての色を合せると白くなる。島国特有の文化を育んできた日本人と同じ感覚を持つ色なのではないでしょうか。

  それでは、ここからご自身のイメージを一面真っ白になさってみてください。白い花には高貴な美しさが漂っています。中でも、百合の花は、特に美神な力を孕んでいます。すっと伸びた茎に、少々斜め下へ伸びたスマートな花がゆるやかな丸みを持つ『テッポウユリ』。この姿には、ひときわ心魅かれます。2007年、厳島神社での花生けには、この百合しかない! と思い、平常の想いの笹の丘にテッポウユリを奉花しました。


  時代や流行に流される事なく、白という色は常に美の真髄として日本人の心に組み込まれている気がします。


  一輪の花の在る空間をフトイで切り取り強調。一輪のバラが際立ちます。この少しのことで、生活空間を一味引き締めてくれそうです。

花材:バラ(ウィット)、フトイ

真っ白なホワイトスターを白い器に生けました。小さな星たちは、ハート形の3つのシンゴニュームの葉を包み込み優しく爽やかです。

花材:ホワイトスター、シンゴニューム・クワデマリ
 

  清々しい竹薮の中で一作品。青木良太さんの透けるほどデリケートな白い器に、白い忘れな草が爽快です。

花材:忘れな草

竹をオブジェ的に表現しました。そこから顔を出すのはテッポウユリの蕾。生けてみると不思議な生命感が生まれました。

花材:テッポウユリ
 


  今月14日は、White Dayです。各国では様々ですが、日本では“白い日”です。義理は別にしても、本命は純白な心で白い花をプレゼントされてみてはいかがでしょうか?

  白い花だけのブーケ。私はこんな束ね方が大好きです。好きな白い花を集め、一輪一輪の表情で位置を決めてゆく。形にするのではなく、一輪一輪の花の表情でカタチになってゆきます。ひとつとして無駄な花のないブーケです。

花材:ウィット、ポンポンガーベラ、ホワイトスター、スノーボール、忘れな草、ラナンキュラス、コワニー、スカビオサ、レースフラワー、カーネーション、ベンケイソウ、テマリソウ、シンゴニューム

WhiteなCOCOLO。店内のガラスの中に並べたCOCOLOへ“見た事がない”、“どれにしよう、宝石みたい”と嬉しいお声に長年温めてきた思いもあり顔がほころびます。2月14日のデビュー以来、私の日課。毎日一つ一つにイメージを膨らませ大切に生けています。ストレートにWhiteなCOCOLOをお伝えください。

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(全て同じものではありません)
 



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国内外を問わず活躍するフラワーアーティスト。2006年にはInternational Annual of Floral Art 0506(国際フローラルアート年鑑)ベルギーにて、世界各国の選りすぐりのフラワーアーティストが出品する中、最優秀賞であるゴールデン・リーフ賞を受賞するなど、花の一瞬の美しさを見極め、日本独自の美意識を取り入れた作品が国内だけでなく海外でも評価され、数々のタイトルを獲得。自身のフラワーショップのある三重県菰野町と東京で花教室を主催するかたわら、TV出演や個展開催、2008年秋にはベルギーのStichting Kunstboek社より写真集を出版するなど、その活躍の場を広げている。

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