
それでは、ここからご自身のイメージを一面真っ白になさってみてください。白い花には高貴な美しさが漂っています。中でも、百合の花は、特に美神な力を孕んでいます。すっと伸びた茎に、少々斜め下へ伸びたスマートな花がゆるやかな丸みを持つ『テッポウユリ』。この姿には、ひときわ心魅かれます。2007年、厳島神社での花生けには、この百合しかない! と思い、平常の想いの笹の丘にテッポウユリを奉花しました。
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一輪の花の在る空間をフトイで切り取り強調。一輪のバラが際立ちます。この少しのことで、生活空間を一味引き締めてくれそうです。 花材:バラ(ウィット)、フトイ |
| 真っ白なホワイトスターを白い器に生けました。小さな星たちは、ハート形の3つのシンゴニュームの葉を包み込み優しく爽やかです。 花材:ホワイトスター、シンゴニューム・クワデマリ |
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清々しい竹薮の中で一作品。青木良太さんの透けるほどデリケートな白い器に、白い忘れな草が爽快です。 花材:忘れな草 |
| 竹をオブジェ的に表現しました。そこから顔を出すのはテッポウユリの蕾。生けてみると不思議な生命感が生まれました。 花材:テッポウユリ |
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白い花だけのブーケ。私はこんな束ね方が大好きです。好きな白い花を集め、一輪一輪の表情で位置を決めてゆく。形にするのではなく、一輪一輪の花の表情でカタチになってゆきます。ひとつとして無駄な花のないブーケです。 花材:ウィット、ポンポンガーベラ、ホワイトスター、スノーボール、忘れな草、ラナンキュラス、コワニー、スカビオサ、レースフラワー、カーネーション、ベンケイソウ、テマリソウ、シンゴニューム |