-「インタラクティブ」な表現にヒトの介在の仕方は大切な要素だと思いますが、その点についてお考えを教えて頂ければ。
まず、人の介在がなければ、我々の仕事は存在していません!確実に観る人が面白いと反応して頂けるよう最大の注意を払っています。最大の挑戦の1つは、簡単に<相互作用>でき、単なるシンプルで基本的なものでない作品を製作することですね。最も参考になるのは子供です。彼らはテクノロジーから威圧されませんし、大人のように惑わされませんしね。
-United Visual Artistsの作品を観ていると、人間と呼応している印象を受けます。テクノロジーと人間のコミュニケーションは、どのようにすれば共鳴するのでしょうか。ご意見伺えればと思います。
技術の変化するペースが加速するに従って、技術との相互関係の重要性は増しています。ただ、1つの技術が使用できなかったとしても、それがどれくらい高度であるかは重要ではありません。ほとんどの技術がキーボードとマウスのパラダイム(理論的枠組み)によって創造されたように思えますよね。でも我々はそういう方法論ではない建築装置を深く追求したいと思っています。その中で最も面白いと思えるのが、複数の人間が一緒に開発に関わって、創り上げるものです。彼らが個別で開発するものより、もっと複雑なものを作成するためには、どのようにしたら一緒に創り上げることができるのか、という点に面白さがあると思います。 また、創造の過程で共有された記憶というのも非常に強力です。
-つまり、お互いの思いがけない反応が、創造という行為に作用するということでしょうか?
動作によって呼応する作品は、人の行動の結果、次に思いがけない反応を作る<フィードバックの連鎖>を生み出し易くさせます。人間が存在する一瞬一瞬、それは自分たちの想像よりもはるかにクリエイティブになれるのですから。
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