2009年6月12日よりミヅマ・アクションにて、大島梢展「図鑑」が開催される。
大島梢は1978年生まれ、02年に東京造形大学造形学部環境計画染専攻を卒業。これまでに、05年、07年ギャラリーエスにて個展、07年「黒川紀章展/黒川紀章キーワードドライブ」国立新美術館、06年、08年ミヅマ・アクションのグループ展「眼差しと好奇心」への参加等、順調に発表を重ねてきた期待の新人作家である。
大島の作品は、大きなキャンバスにアクリルで描かれており、自然の有機物と人工物とが融合した心象風景に繰り返し登場するモチーフの多くは、彼女が幼少期に日常目にしていた風景や図鑑などからインスパイアされたものであるという。
今回開催される個展は、彼女の想像力の原点である「図鑑」と題され、大小7-8点のペインティングで構成されている。メインとなる幅3mの作品「深部器官 deep organ」では、彼女が図鑑を手に想像の世界を自由に旅してきたかのような、植物の維管束内部に拡大する神秘的な世界が表現されている。