東京・中目黒のミヅマ・アクションにて、2010年1月27日(水)~2月27日(土)の期間中、烏丸由美展「ぼくたちの東京ストーリーズ。」が開催される。
この展覧会は、画家・烏丸由美によるミヅマ・アクションでは3年ぶり2度目の個展。烏丸は近年、イタリア・ブレッシャのファビオ・パリスアートギャラリーでの個展や、アメリカ、ヨーロッパでのグループ展への参加、また2009年世界陸上ベルリン大会での公式アートエディションに選出されるなど、精力的に活躍の場を広げている作家だ。
彼女の作品は、「日本」との距離を繊細に体感することによって無意識的に生じてくる憂いや不安、想いを制作の根幹としており、今回の会場では、烏丸が帰国の度にカメラに収めた東京の風景をもとに描きおこされたシリーズが中心となって展開される。独自の制作方法から生み出される、様々なイメージと多様な色彩が二重三重と重なった画面は、現代の世相を反映した「ストーリー」を鑑賞者に見せてくれるだろう。
また会期中には、パフォーマンス「ストーリー・テラー」も開催予定。旅先で出会った人々が烏丸に語りかけた人生の思い出話やエピソード、身近な人々の不思議な話や夢の話などを、彼女がまるで山の中のストーリー・テラーのように腰をおろし、声と音色で穏やかにひんやりと伝える。
【会期】