京都全日空ホテル内の日本料理「雲海」では、7月の祇園祭を前に、2009年7 月9 日(木)~7 月末頃まで『鱧寿司』の持ち帰り販売を行っている。
「雲海」は、 緑豊かな庭園を臨みながら、京の食材を織り交ぜた四季それぞれの味わいを堪能できる日本料理店。今夏は、京都の伝統的な鱧寿司を期間限定・持ち帰り専用にて提供する。
一般に「祇園祭には鱧料理」と言われるように、祇園祭とともに暑い夏の京都の風物詩として知られる鱧だが、京都の名物となった元々の由来も、この時期の気候に関係がある。
その昔、海から遠い京都では現代ほど運送技術が発達しておらず、夏に魚を食べることは非常に難しかった。しかし、鱧は生命力が強く、生きたまま京都まで運ぶことが出来たという。また、「梅雨の水を飲んで美味しくなる」と俗に言われるように、鱧が最も美味しくなるのもこの時期。ただ、調理法が困難であるのもこの魚の特徴で、ほどよいふっくらとした食感を保ちつつ押し寿司に仕上げるには、熟練の技が必要となる。
「雲海」料理長自慢の『鱧寿司』は、要予約、価格は1本から時価となっている。