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エルメネジルド ゼニア「ス・ミズーラ」トランクショー

エルメネジルド ゼニア「ス・ミズーラ」トランクショー

ブランドディレクター、エンツォ・ダレッサンドロが語る「ス・ミズーラ」の魅力とは

エルメネジルド ゼニア「ス・ミズーラ」トランクショー

 エルメネジルド ゼニア新宿店を訪れた私たちを出迎えてくれたのは、イタリア本国から2009/2010秋冬シーズントランクショーのため来日したエンツォ・ダレッサンドロ氏だ。フォーマルウエア部門のブランド ディレクターを務める氏に、エルメネジルド ゼニアの代名詞とも言える独自のパターンオーダーシステム、「ス・ミズーラ」の魅力について語っていただいた。

 

 ス・ミズーラは、ご存知の方も多いと思うが、イタリア語で「あなたのサイズに合わせて」という意味を持つパターンオーダーだ。中でもエルメネジルド ゼニアのス・ミズーラは特別な意味を持つ。「良質のファブリック、伝統の美しいパターン、そしてトータルコーディネートが揃うことで、エルメネジルド ゼニアのス・ミズーラと言えるのです。」エンツォ氏は屈託のない笑顔でそう語る。

 

 氏の言葉を借りれば「シェイプやパターンも大切な商品」ということになるだろうか。ス・ミズーラの特徴として、フルオーダーではパターンに各個人の身体的特徴が良くも悪くも反映されてしまうのに対し、着心地の良さを実現しつつ、ベースとなるパターンがあるためトレンドなども両立した仕立てが可能という点がある。特にエルメネジルド ゼニアは、良質なファブリックのイメージが強いが、パターンについても非常に美しいものがある。約100種類のオリジナルパターンをそろえており、顧客の個性やトレンドを捉え最適なコーディネイトを提案しているという。また「7、8割の方々がリピーターとしてス・ミズーラをご利用いただいています。」という言葉にも、その完成度の高さが垣間見えた。

 

 

 そしてファブリックについてだが、定番300種類に、各シーズンのおすすめ150種類を加えた合計450もの種類を用意し、顧客の様々なニーズに応える。もちろんその全てに最高級の素材と繊細な技術が息づいているのは言うまでもない。今回のトランクショーでは、2009/2010秋冬シーズン新たに登場した「プレミアム コレクション」が紹介され、最高級を誇るファブリックに新たな展開が加わった。「トロフェオ600はクラシックなトロフェオウールに、ウール番手で600番手に相当する極細のシルク糸を15%ブレンドした、独特な風合いと滑らかな質感が特徴のファブリックです。繊細な原材料を使用しているため、ライトウエイトで、着心地がとても軽やかなんです。」実際に触ってみると確かに今までのトロフェオをさらに上回る滑らかな手触りが印象的だ。他にも14ミクロンという極細の繊維を使用し、カシミアのような高級感を持つ「14milmil14(クオットロディッチ ミルミル クオットロディッチ)」や通常よりも強い撚(よ)りをかけた糸を使い、約80%もの直射日光を反射して体温上昇を防ぐ「Cool Effect(クールエフェクト)」など、定番に加えて最新のトレンドとナノテクノロジーを取り入れた新作まで、バラエティーに富んだファブリックが出揃う。

 

 

エルメネジルド ゼニア「ス・ミズーラ」トランクショー

 

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 「品質の向上とたゆまぬイノベーションが、エルメネジルド ゼニアにとって最も大切にすべきことなのです。」と繰り返し説くエンツォ氏。2010年は、ブランドにとって100周年というメモリアルイヤーだ。決して伝統に胡坐をかくことなどしない。常に刷新されるチャレンジの積み重ねこそが、一世紀というエルメネジルド ゼニアの歴史の本質ではないだろうか。

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