「囲まれた島々、フロリダ州グレーター・マイアミ 1980-83」
写真:ウルフガング・フォルツ
「ゲート、ニューヨーク市セントラルパーク、1979-2005」でのクリストとジャンヌ=クロード、2005年2月
写真:ウルフガング・フォルツ
東京ミッドタウン・ガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて、2010年2月13日(土)~4月6日(火)の期間中、特別展「クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS」が開催される。
クリストとジャンヌ=クロードは、1960年代から一貫して“野外空間での一時的な芸術作品”に共同で取り組んできたアーティスト。三宅一生氏から「現代美術のヒーロー」とまで讃えられる彼らは、これまでに、パリ最古の橋ポン・ヌフを輝くベージュの布で包み、カリフォルニアの丘陵地帯と日本の田園風景に黄色と青の傘の花を咲かせ、ベルリンのライヒスターク(旧帝国議会議事堂)を銀色の布で包むなど、景観を一変させる鮮烈なプロジェクトを実現させてきた。2005年2月に、ニューヨークのセントラルパークにサフラン色のゲートを7503本も連ねたプロジェクトは記憶にも新しいだろう。
今回の展覧会では、こうした活動の軌跡を表すドローイング作品や完成したプロジェクトの写真、ドキュメンタリー映画などによって、壮大なプロジェクトを現実のものとしていくプロセス、さらにはその根底に宿る美しさへの情熱に目が向けられる。
「オーバー・ザ・リバー、コロラド州アーカンザス川のプロジェクト」2枚組みのコラージュ 2006
写真:ウルフガング・フォルツ
会場では、2009年のジャンヌ=クロード急逝ののちも、旺盛な創作意欲で活動を続けるクリストによる、現在進行中の作品もあわせて紹介され、彼の最新のドローイングも展示される。また、開催期間中はトークシリーズや特別上映会など、関連プログラムも多数予定。
驚きと感動に満ちたクリストとジャンヌ=クロードの“LIFE=WORKS=PROJECTS”に触れられる刺激的な機会となるだろう。
【会期】2010年2月13日(土)~4月6日(火)
「ゲート、ニューヨーク市、セントラルパークのプロジェクト」ドローイング 2005
写真:ウルフガング・フォルツ
「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975-85」
写真:ウルフガング・フォルツ