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東京都現代美術館 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」
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東京都現代美術館 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」

土の造形のパイオニア、35年の歩みを振り返る回顧展

  東京・江東区の東京都現代美術館にて2009年8月1日~10月4日の期間中、「伊藤公象 WORKS 1974-2009」が開催される。


  この展覧会は、日本を代表する現代美術作家、伊藤公象の35年にわたる創作活動を紹介する、東京では初の大規模な回顧展。


  伊藤公象は1932年石川県金沢に彫金家の長男として生まれる。10代の頃に陶芸家に弟子入りするが、その後は伝統的な美術の世界から離れ、1974年頃から土を素材としつつも斬新な表現を追及してきた。


東京都現代美術館 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」


  伊藤の造形手法は非常に独創的だ。ある時は土を凍らせ、またある時は乾燥による土の収縮や亀裂を利用するなど自然現象をいかし、素材の新たな表情を引き出して無数のパーツを制作。さらにそれらを組み合わせて、床一面にびっしりと広がる、まるで生きているかのような生命力に溢れる大型インスタレーション※を造りあげてゆく。


東京都現代美術館 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」


  今回の会場では同美術館の広大な展示空間を利用し、これまで大型であるがゆえ、まとまってみることのできなかった彼の代表作を一挙に展示。観る者の想像力を刺激し、強い印象を残す数々の作品を間近でじっくりと目にすることができる。


  単に奇抜で物珍しいだけではない、作家の深い意図と素材への取り組みを感じられる、豊かな現代美術を見つめる貴重な機会となるだろう。

 

※インスタレーション:現代美術の表現手法の一つ。ある空間自体を作家の意向に沿って演出、構成。鑑賞者に空間そのものを作品として鑑賞させる。

 

東京都現代美術館 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」


― 「伊藤公象 WORKS 1974-2009」 詳細 ―


期間:2009年8月1日(土)~10月4日(水)

休館日:月曜日(ただし、8月10日、17日、9月21日、28日は開館)
   10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)

会場:東京都現代美術館 企画展示室B2階
   東京都江東区三好4-1-1

入館料:
一般1000円(800円)、学生800円(640円)、中高生・65歳以上500円(400円)
※( )内は20枚以上の団体料金
※同時開催の「メアリー・ブレア展」のチケットで本展が半額
※本展のチケットで「MOTコレクション」も観覧可能

アクセス:
・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口より徒歩9分
・都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3出口より徒歩13分
・東京メトロ東西線「木場駅」3番出口より徒歩15分
・「木場駅前」より都営バス(業10)「業平橋駅前」行き「東京都現代美術館前」下車
・「木場駅前」より都営バス(東20)「錦糸町駅前」行き「東京都現代美術館前」下車
・都営地下鉄新宿線「菊川駅」A4出口より徒歩15分
・「菊川駅前」より都営バス(業10)「新橋」行き「東京都現代美術館前」下車
・「菊川駅前」より都営バス(東20)「東京駅丸の内北口」行き「東京都現代美術館前」下車

【問い合わせ先】
東京都現代美術館
TEL:03-5245-4111(直通)/03-5777-8600(ハローダイヤル)