明治33年に建築された上七軒歌舞練場大修復を記念し、雅楽のプリンス東儀秀樹氏による演奏と鱧料理をはじめとした京料理が愉しめるイベントが2010年5月22日(土)に開催される。
上七軒歌舞練場
東儀氏は、奈良時代から1300年続く楽家の家系に生まれ、高校卒業後宮内庁楽部に入る。楽部では篳篥(ひちりき)を主に、琵琶、鼓類、歌、舞、チェロを担当。宮中儀式や皇居において行われる雅楽演奏会などに出演するほか、現在に至るまで海外での公演にも参加、日本の伝統文化の紹介と国際親善の役割の一翼を担っている。その一方で、ロック、クラッシック、ジャズなど様々なジャンルに親しんできた下地に、日本伝統音楽を継承する無比の存在として注目される。
本イベントでは、伝統を守りつつ独自の感性を生かす東儀氏による、合奏音楽としては世界最古と言われる雅楽をつかった調べが堪能できるというもの。
「くろすけ」 特別懐石
またコンサートの後は、上七軒にある元お茶屋「くろすけ」にて、1日限り30名だけに特別懐石が用意される予定だ。京の夏のおとずれを感じさせる「鱧」を使った絶品の一皿、素材の大豆から厳選された「くろすけ」自慢のおぼろ豆腐など、京都の季節の食材をふんだんにあしらわれた美しい料理の数々を心行くまで味わえる。
風薫る五月、心に残る特別な一日を過ごしてみてはいかがだろう。
■イベント名:東儀秀樹雅楽の調べと築150年の元お茶屋で食す鱧と夏野菜の美食